新型コロナウイルスの感染拡大で、現在放送中のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』の撮影が中止に。
「当初は4月12日まで収録を見合わせるということでしたが、事態悪化を受けて期間の延長が決まりました。収録再開の見通しは立っていません」(スポーツ紙記者)
主人公の明智光秀を演じる長谷川博己の姿を見たいと切望していた人がいた。父親の長谷川堯さんである。
「建築史の研究者であり、武蔵野美術大学名誉教授でした。昨年4月17日に81歳で逝去。残念ながら、息子の勇姿を見ることはかないませんでした。9月に都内で行われた『先生を偲ぶ会』では、長男として長谷川さんも出席して、集まった人たちを前に挨拶をしていたようです」(同・スポーツ紙記者)
ポルシェのハンドルを握った長谷川が
長谷川が俳優を志したのは、父の影響だったという。
「お父さんが映画好きで、彼もよく映画館に連れていってもらっていました。子ども向けの作品ではなく、当時から洋画も見ていましたね。幼稚園のころから見に行った映画の説明を先生にしきりにしていました。面白さに目覚めて、“将来は映画監督になりたい”と言っていました」(長谷川の同級生)
大学卒業後の'01年に文学座に入り、俳優として活動を始める。しかし、なかなか芽が出なかった。
「名前が知られるようになったのは、'10年のNHKドラマ『セカンドバージン』に出演してからですね。ずっと結婚目前と言われ続けている鈴木京香さんと共演しました」(テレビ誌ライター)
'18年秋からNHK朝ドラ『まんぷく』に出演したのに続き、大河主演を射止めた。東京都下にある長谷川の実家近所に住む主婦に話を聞くと、
「お母さんに“息子さん、大河ドラマの主演が決まってよかったですね”と言ったら、うれしそうな笑顔で“売れるまで10年かかったのよ”と答えていました。息子さんは今も大きなポルシェに乗って、小型犬を連れて帰ってきます。
お母さんに“ポルシェなんて高級外車に乗れるようになってスゴイね”とも話したら、謙遜しながら“中古よ”って。近所で犬の散歩をさせていることもありますよ」
大河収録中止の延長が決まった4月7日、長谷川の母に話を聞こうと実家を訪ねたが、人のいる気配がない。
「最近はお母さんの姿を見かけませんね。妹さんの家に行っていることが多いようです。夜になって、自宅の電気がついているのも週1ぐらい。お父さんが亡くなってから、2階の雨戸はずっと閉まったままです」(別の近隣住民)
長谷川の母親はまだ60代で、大河で忙しい息子のために食事などのサポートを精力的にこなしているらしい。しばらくすると、実家にやって来たのはポルシェのハンドルを自ら握った長谷川本人だった。マスク姿で白い手袋をはめて、同行者はいない。
声をかけると、
「近づかないでください」
とピシャリ。対面で距離が近い接触を避けなければいけないのは当然。軽く会釈すると、再びポルシェに乗り込んで走り去った。
「次の日も長谷川さんは実家に来ていましたよ。お母さんもいらして、数時間ほど滞在してから一緒に出かけていきました」(別の主婦)
長谷川が、大河の撮影に戻ってくる日を待ちたい。