好きな知事、6位以下のランキング

 6位には、宮城の村井嘉浩知事(59)がお目見えした。陸上自衛隊を退官後、松下政経塾に入塾し、政治家に。獲得票の約7割を宮城県民が投じた。

東日本大震災の時もコロナウイルスの緊急事態でも、一生懸命に県民のために行動してくれているから」(52歳・宮城・主婦)、「判断が的確」(59歳・宮城・パート)「県民ファースト」(57歳・福岡・自営)

 7位は、神奈川の黒岩祐治知事(65)。大学卒業後フジテレビに入社し、報道番組のキャスターなどを務めた。意外なことに、ほぼ半数が県外からの票だった。

「神奈川全体のことを考えてやってもらっていると感じるので」(46歳・神奈川・主婦)、「能力とリーダーシップ」(59歳・北海道・主婦)、「なんとなく」(62歳・長野・無職)、「頑張りが的外れの場合もあるけど、頑張って欲しいと思っている」(36歳・神奈川・医療関係)

 8位にランクインしたのは、小川洋知事(71)。特許庁長官から、福岡県知事に。26票中、20票が福岡県民によるもの。

「穏やかで堅実な印象があるから」(34歳・福岡・公務員)、「地元なので頼りにしたい」(44歳・福岡・パート)、「皆の事ことをよく考えてる。行動が速い」(51歳・福岡・パート)

 9位は沖縄の玉城デニー知事(60)。米軍基地に駐留する米兵の父と日本人の母の間に生まれ、沖縄のラジオ番組でパーソナリティなどをしていたが、政治家に転身。

「“沖縄に来ないでください”という発言に衝撃をうけた。責任感が強い」(54歳・東京・会社員)、「国を相手にちゃんと沖縄の主張を述べること」(58歳・大阪・主婦)、「自らハーフの立場として基地問題を今後どうするか楽しみ」(36歳・沖縄・パート)、「沖縄県民にとって、大事な人」(34歳・沖縄・主婦)

 10位に滑り込んだのは、広島の湯崎英彦知事(54)。23票中20票を広島県民が投じており、地元から熱い支持。都道府県知事としては、初めて育児休暇を取得したイクメンの一面も。

「自分の県の知事だから」(56歳・広島・会社員)、「広島県民として感謝している」(54歳・広島・会社員)、「話がわかりやすい、物腰は柔らかいのに意見はしっかり。実行力がある」(30歳・広島・会社員)、「少し先走ったけど、後は良いと思う」(59歳・広島・パート)

下手な国会議員より……

 辛酸さんは、好きな知事ランキング結果をこう分析。

上位にくる方は、いい年の取り方をしている顔をしていますね。笑顔に人徳がにじみ出ているというか。目がやさしそうで、顔が変にゆがんでないというか。

 そして、このコロナ禍でわかったことは下手な国会議員より、それぞれの知事のほうが頼りになるんじゃないか、ということ。実行力のある知事のもとに住んでいる人は安心ですよね。なんだか、知事に希望を見出せた気がします。
 
 あと、小池知事は布マスクがかわいいと評判ですが、玉城デニー知事の“かりゆしマスク”もオシャレ。あれは奥様のお手製らしいですね。村井知事も、宮城県のゆるキャラ『むすび丸』のマスクをしてましたよね。布マスクをうまく使うと、好感度も上がるのかなという気がします」
 
 最後に、回答者1800人のうち1人として名前を挙げることのなかった、票も存在感も“ゼロ”の知事は? 富山の石井隆一知事(74)、滋賀の三日月大造知事(48)、奈良の荒井正吾知事(75)、島根の丸山達也知事(50)の4人。せめて地元民に1票くらいは投じてもらえるように、もっと頑張る必要がありそう。まずは、素敵な布マスクをしてみてはいかが?