長く憂うつだった外出自粛が終わっても、家中心の生活はまだまだ続く……。そこで、「おうち生活」を快適にしてくれる人気の商品をカテゴリーごとに紹介! インターネット通販大手、楽天市場が開設するサイト「ENJOY!おうち時間」担当の同社マーケティング部の藤本咲季さんと、同社広報担当の穂坂千絵さんに話を聞いた。
「ストレス解消に」カラオケ機器が爆売れ
楽天市場では、売れ行きが好調な商品カテゴリーにおいても、自宅で楽しく充実した時間を過ごす、リラックスしたい、元気に過ごしたいという傾向が顕在化した。
「ビジネス系や資格取得の参考書や洋書。パズルやバランスボールは、自分だけでなく家族でも使えるもので、手先や身体を動かすことができる。家の中だけでなく、庭やベランダでも快適に過ごしたいと希望する利用者も多く、ウッドデッキや人工芝の需要も伸びています」(前出・藤本さん、以下同)
その中でも特に目立ったのが、カラオケ機器の3414・8%増(4月前年同期比、以下同)。ピアノ・キーボード22・1%、ギター・ベース24・4%といった趣味などで新しく始める商品カテゴリーとしては、突出している。
「例えばバランスボールなど従来から一定の需要があった商品とは違って、カラオケ機器の場合は、今回のような巣ごもりみたいな状況にならないと、なかなか買う機会がなかったのかもしれません」
リモート飲み会でカラオケをした人も多そう。
「歌って発散したいと思った方もいたかもしれませんね。商品は5万円以上のものから4000円~5000円と幅広い。Bluetoothに接続して使えるマイクなど、手軽な商品があることを知った方も多かったと思います」
栽培キットも577・7%と大きく伸びている。
「ハーブの寄せ植えを買ったという知り合いがいたり、私自身もハーブを買い足して、料理に使ったりしています」(前出・穂坂さん、以下同)
語学・学習参考書の146・6%は自宅学習の影響を反映し、洋書の147・5%は、自分時間をより充実したものにしたいユーザーが増加したと分析する。
「実は、洋書を個人的に購入しました。わからない単語は辞書で調べながら読んでいます」(藤本さん)
「洋書ランキングには、子ども向けの絵本が入っています。親が読み聞かせのために購入していると思います」(穂坂さん)
ほかには、人生ゲーム231・9%やパズル523・2%など家族で楽しめるゲームや、バランスボール401・3%やステッパー308・6%など家の中でできるエクササイズ関連商品がいずれも好調な売れ行きをみせた。
「全国一斉休校や自粛ムードが始まった3月は、慌てて準備するという期間だったと思います。(緊急事態宣言の)4月に入ると、自分たちに実際に必要なものは何か、冷静に購入されている。それを受けて、4月の売り上げ伸び率になっていると思います」(穂坂さん)
「実店舗が休業したことで、(ネットでの)購入が増えたことも要因になっています」(藤本さん)