神戸を元気づけた
人気者が中国へ……
「20年間ありがとう!」
そんな声がネットなどで飛び交っているのは『神戸市立王子動物園』のメスのジャイアントパンダのタンタン。2000年7月に日本にやってくると、阪神・淡路大震災で傷ついた神戸を元気づけ、入園者数も急増、一躍、人気者に。
「マイペースでのんびり過ごしています。大人気のお食事タイムでは、お客様に背を向けて食べることが多く、恥ずかしがり屋と言われることもよくあります」
最近の様子をそう語るのは、同園の広報担当・栗山聡史さん。現在24歳で高齢となったタンタンは、中国からの貸与期限を迎えて、生まれ故郷へ戻る。
「中国は高齢パンダの飼育経験も豊富なので任せてほしいとの申し入れがありました。震災後の神戸を元気づけてくれた日中友好のシンボルでもあり、とても大事な存在ですが、今後のタンタンのことをいちばんに考えて返還することにしました」(栗山さん)
現在は、抽選制にするなど入園制限を実施中。SNSなどでも現在の様子を配信しているので、日本での貴重な姿をぜひ!
※開園などの情報はホームページなどでご確認ください