ショートカットの似合う端正なルックス。雑誌『メンズノンノ』などでモデルとしてきれいめなファッションに身を包んでいた男は、ひげボーボーで民族調の服装がよく似合う“仙人”のよう。

 6月5日に放送された『爆報!THEフライデー』(TBS系)に松岡俊介が出演。松岡はモデルとして活動し、俳優の世界にも進出。'93年に放送されたフジテレビ系のドラマ『白鳥麗子でございます!』など地上波ドラマにも出演したが、主に映画を中心に活躍した。

「俳優活動の傍ら、'04年に自身のファッションブランドを立ち上げました。麻などのオーガニック素材を多く用いた“自然派”な服が中心」(ファッション雑誌編集者)

『爆報〜』では、妻と4人の娘と伊豆の山奥で暮らしている姿に密着。自宅にはテレビとスマホはない。ガスも通っておらず生活用水は湧き水、薪で暖をとるという生活スタイルが伝えられた。ただ番組内では触れられなかったことも……。

「あなたに答える必要はない」

松岡さんは'97年7月にタレントのYOUさんとデキ婚し、11月に長男が誕生。しかし、'05年に離婚し、親権はYOUさんが持っています」(芸能プロ関係者)

 現在の生活と前妻や息子との関係について、「鹿やイノシシが出る」(地元の住民)という山中で、松岡本人に直接、話を聞いた。“仙人”と紹介されたことについて、「こちらではそうとう茶化されています」と苦笑いしつつも、取材に応じてくれた。

─この生活をずっと続けていくのか?

「僕だけ単身で東京へ仕事に行っていましたが、コロナで戻ってきました。ここで暮らしていきますよ」

─東京ではもう働かない?

「だんだん減らしていくと思います。都会はいろんなものがあって便利だろうけど、監視カメラや顔認証とか、身体には悪いと思っています。田舎暮らしだと、不便なこともありますが、電磁波もないから身体にはいいだろうし」

─都会の生活に疑問が?

「そうじゃなくて、こっちのほうが楽しいからです。テレビではそんなふうに紹介されていたようですけど」

 番組で放送されたように、生活はとにかく“エコ”だ。

「学校では、父母間の連絡はLINEですが、ウチだけ電話がかかってきます。

 また、ほかの子どもは給食ですが、ウチだけは弁当です。毎日作って持っていっています。カルキの入ったプールにも入りません。娘たちの誰かが誕生日のときはケーキを買って、上白糖を食べて“ハァー、白い砂糖ヤバイね!”とか言ってます」

 終始、笑顔で答えてくれた松岡だが、次の質問には表情を曇らせた。

─前妻のYOUさんや、22歳になった息子さんと連絡はとっていますか?

「それは、あなたに答える必要はない」

 東京都の人口は初めて1400万人を突破した。コロナ禍もあり、新しい働き方や暮らし方が問われ始めている。「こういった田舎暮らしを“いいな”と思ってもらって、移住する人が出てくればうれしい」

 とも語った松岡。

 鳥のさえずりが聞こえ子どもが全力で遊べる広い庭。東京のきらびやかな世界で活躍していた彼の“現在”は地に足がついたものだった。