独身のときにヤバい人は、結婚してもヤバい

 結婚願望のある独身女性は、こういう記事を目にすると「夫に不満を持たせると、不倫されてしまうんだ」と恐れを抱いてしまうかもしれませんが、そんなことはないよと申し上げたい。

 上述したとおり、陣内智則は藤原紀香と結婚している身でありながら、複数の女性と関係を持ったことで好感度は大幅に下落します。それで懲りたかというとそうでもなく、その後、フジテレビアナウンサー・松村未央とモデル女性が、陣内の自宅マンションに代わりばんこに宿泊する“二股疑惑”を『フライデー』に撮られています。結局、松村アナと結婚して1児の父となった陣内ですが、2019年12月9日放送の『中居くん決めて!』(TBS系)では、「(浮気は)絶対にバレない」と変な自信をのぞかせています。

 渡部は、事務所の後輩であるおぎやはぎ・小木博明に『おぎやはぎのメガネびいき』(TBSラジオ)で、ふたりの結婚が決まった際に「長くて1か月」「結局浮気する」「渡部さんて、いちばんかわいい子から結構下のほうまで全部落とすもんね」不倫報道が出た後の『バイキング』(フジテレビ系)で、矢作兼は「世間と佐々木希ちゃんだけなんだよ、渡部さんを信用してるのは」と発言していました。渡部の身近な人にとっては、オンナ癖の悪さは周知の事実だったということでしょう。

 結局、「不満があるから、不倫する」というのは後づけで、単に「独身のときにヤバい人は、結婚してもヤバい」というだけの話ではないでしょうか。

 今回の件で面白いと思ったのは、評判というものの正確さなのでした。同じ事務所の後輩、おぎやはぎ・小木博明の「結局浮気する」は結果的に当たったことになります。オアシズ・大久保佳代子は『ノンストップ!』(フジテレビ系)で渡部を「いい意味でも悪い意味でも、損得を考える人」と話していましたが、これは妻を表向き大事にしながら、陰で一般人女性を手荒く扱うという行為の説明になっているように感じます。

 キャリアの長い渡部は芸人に人脈があるはずなのに、大物芸人から擁護する声が上がらないのは、渡部に“人望”というものがないことを示しているのではないでしょうか。

 ネットの発達で、私たちは何が本当で何がウソかわからない情報の海の中にいます。しかし、「本当のこと」が知りたいのなら、「一緒に仕事をしている人」に「あの人ってヤバくない?」と聞いてみるのがいちばん正しいのかもしれないと思ったりしたのでした。


<プロフィール>
仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。また、自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に応えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。好きな言葉は「勝てば官軍、負ければ賊軍」