最期まで復帰を目指した名バイプレーヤー
志賀廣太郎さん(享年71)/4月20日
40歳を過ぎてから平田オリザが主宰する劇団『青年団』に入団。その後、ドラマ『三匹のおっさん』『半沢直樹』『とと姉ちゃん』など話題作に多数出演し、名バイプレーヤーとして活躍してきた。'19年春に脳梗塞で倒れ緊急入院、復帰に向けリハビリを続けていたが、誤嚥性肺炎により亡くなった。
日本の朝に笑顔を届けた17年半
岡江久美子さん(享年63)/4月23日
'75年にドラマ『お美津』で女優デビュー。'91年スタートの『天までとどけ』では母親役で約8年間出演。'96年からスタートした情報番組『はなまるマーケット』では17年半もの間、朝の顔として親しまれた。夫の大和田獏とは'83年に結婚、1児の母となる。新型コロナウイルスによる肺炎で帰らぬ人に。
独特の語り口で人々を魅了
久米明さん(享年96)/4月23日
心不全のため都内の病院で死去した久米さん。戦後の学生時代に演劇研究会を立ち上げ俳優の道へ。'81年には大河ドラマ『おんな太閤記』、'94年には朝ドラ『春よ、来い』などに出演する。また、洋画の吹き替えや、独特の語り口でナレーターとしても活躍。昨年まではNHKで『鶴瓶の家族に乾杯』のナレーターを務めていた。
名曲を次々と手がけた音楽界の重鎮
服部克久さん(享年83)/6月11日
テレビ草創期から番組を音楽で彩り、作編曲家として活躍した音楽界の重鎮。末期腎不全で死去した。パリ国立高等音楽院に留学後、大衆音楽の道へ。'80年、山口百恵さんの引退公演の音楽監督を。谷村新司の『昴』や柏原芳恵の『春なのに』などヒット曲のアレンジも手がける。あの『ザ・ベストテン』のテーマ曲も服部さんの作曲だった。
今年亡くなった主な有名人の方々
眞帆志ぶきさん(享年87)/3月9日
宝塚音楽学校に首席で入学し、'52年に初舞台。'62年には雪組トップスターに上り詰め、歌手、女優として活躍した。肺炎にて死去。
宮城まり子さん(享年93)/3月21日
歌手として'55年に『ガード下の靴みがき』が大ヒット。女優としても活躍した宮城さん。悪性リンパ腫により病院で亡くなった。
増岡弘さん(享年83)/3月21日
『サザエさん』のマスオや、『それいけ!アンパンマン』のジャムおじさんの声でも知られる声優の増岡さん。直腸がんのため死去。
C.W.ニコルさん(享年79)/4月3日
'62年に空手の修業のため来日。'95年には日本国籍を取得し、環境活動家としても活躍した作家のニコルさん。直腸がんで亡くなった。
佐伯チズさん(享年76)/6月5日
美容界のカリスマで、“美肌師”として知られた美容家の佐伯さん。筋萎縮性側索硬化症(ALS)により死去した。