今作でふたたびの共演
印象が変わったふたり

竜星「実は、以前、共演したことがあったんですが、それを僕が忘れていて(笑)」

犬飼「そうなんですよ。同じ作品に出演させていただいたことがありました。ただ、竜星さんはメインの配役で、僕は同級生Aみたいな役だったんです」

竜星そのときの僕の態度が悪かったんでしょ(笑)

犬飼「僕が挨拶しても、素っ気なく“ういっす”って感じで。勝手に、ちょっと高飛車なイメージを持っていたんです。もしかしたら、そのときの僕の挨拶の声が小さかっただけかもしれないんですけど。そのイメージのまま、今回の作品でお会いしたので、どうやったら仲よくなれるだろって思いながらクランクインしました

竜星「現場では、犬飼くんから仲よくしてくれた感じです」

犬飼「いやいや、そんな感じじゃないですよ!」

竜星僕のことキライだったと思うんですけど、ありがとう(笑)

犬飼「いや、キライじゃないですから! 実際にお会いしたら、すごくフランクで話しやすい方で」

竜星「いまもそうですけど、犬飼くんって、とても丁寧で、上下関係を重んじるというか、きっちりしている。そんな彼が、たまに毒を吐く瞬間が見えてくると、おもしろいなと。どちらかというと慎重になりすぎてしまう僕とは違うタイプ。芝居への向き合い方とか、彼がもつ独特の語彙というか、言い回しにすごく助けられたし、学ぶところがありました

ふたりにとって
映画『ぐらんぶる』とは?

犬飼「『ぐらんぶる』とは…………」

竜星「時間に限りがあるので、早めにお願いします(笑)」

犬飼「すみません! 僕にとっては、久しぶりに青春感を味わえたというか。学生のころにちょっとだけタイムスリップできたような感覚になれました」

竜星僕にとっては、“裸祭り”です(笑)

犬飼「たしかに(笑)」

竜星「僕も犬飼くんと同じで、(撮影した)去年ほどの夏は当分味わえないんじゃないかと思うくらい濃厚で、本当に楽しい時間でした。ふたたびの青春という感じで、みんなで花火をしたり、流れ星を見たり、いろいろ経験しましたね。

 ロケ地の沖縄から帰る途中の飛行機の中で森山直太朗さんの『夏の終わり』を聴いてしまったくらい、“さびしくなるな”というか、“終わってしまうのか”って感じさせてくれた。それが、画面に出ていると思うので、その楽しさを味わってください!」

映画『ぐらんぶる』
8月7日(金)全国ロードショー
配給:ワーナー・ブラザース映画

(C)井上堅二・吉岡公威/講談社
(C)2020 映画「ぐらんぶる」製作委員会

ヘアメイク/竜星:TAKAI、犬飼:加藤ゆい(フリンジ)
スタイリスト/竜星:山本隆司、犬飼:秋山貴紀