'04年の『新選組!』をはじめ、数々の作品でタッグを組み話題を呼んできた三谷幸喜と香取慎吾。今回、2人が送るのは、『奥さまは魔女』などに代表される同じセットと主要キャストで物語を繰り広げる“シットコム”と呼ばれるシチュエーションコメディードラマ『誰かが、見ている』。本作への思いから、2人しか知らない隠れた素顔まで語り合ってもらいました!
役者・香取慎吾の素晴らしさ
香取 三谷さんとシットコムというジャンルをやるのは『HR』というドラマ以来で、あれが15年以上前……。
三谷 『新選組!』の前ですから18年前ですね。
香取 もうそんなになりますか! 『奥さまは魔女』など有名な作品は子どものころから少しは知っていましたが、シットコムという作品がどういうものかというのを『HR』で三谷さんに教えていただきました。
三谷 シットコムは、別にお客さんの前でやらなければいけないとか、そういう決まりはないんです。でも、今回、撮り方はドラマなんですが、現場にお客さんがいるんです。
香取 5mぐらい先……もうちょい近いかな。
三谷 2、3m先くらいですかね。お客さんがいてその人に向かって芝居をしなければいけない。それによって気持ちが上がっていくというか、独特の緊張感が面白さにつながっていると思うんです。僕が舞台とドラマ両方をやっている人間なので、いいとこ取りができるのではと思って挑戦してみました。
――おふたりはさまざまな作品でタッグを組んできましたが、互いに尊敬している部分はありますか。
三谷 香取さんは本番の集中力がものすごい。舞台をやっているとわかるんですが、たまに素に戻ったり、おかしくてつい笑っちゃう俳優さんっているんです。香取さんは絶対にないですから。素にならず役に生きられる集中力は素晴らしいです。
香取 この作品は全8話なんですけど、もう2周も見てまして。最後の8話を見終わったあと、“やられたー!”って笑顔になる。いつも面白いし、おしゃれだし、自分が三谷さんの作り出す世界にいられるのが誇らしいです。ちなみに昨日、『記憶にございません!』を見ました。
三谷 初めて見たの?
香取 はい、最後に拍手しました。
三谷 うれしいですけど、今ごろ?
香取 アハハハ。