水道が止められるほど貧乏だった時期も
賀来がここまで全力を注ぐのには理由がある。
「実は同年代の若手俳優が次々に頭角を現す中、くすぶっていた時代にかわいがってくれたのが福田雄一監督なんです」(同・前)
賀来は’07年に芸能界デビュー。当初は賀来千香子(59)の甥として注目を集めたが──。
「それでも力及ばず、コメディー演出の舞台も賀来だけがウケずに滑る日々。スランプで仕事も減り、ついには水道が止められるほど貧乏暮らしに。そんなときに福田監督に出会い、毎日ご飯を食べさせてもらっていたそうです。
主役に抜擢してくれた思いに報いたいという気持ちもあったのでしょう。YouTubeなどの宣伝にも手を抜かずに全力でやりきっていました。そんな賀来さんを見て、共演者も士気を高めていったようです。
賀来さんは作品のヒットは“自分の手柄じゃない、視聴者のおかげだ”と謙虚にとらえています」
大事なのは“感謝と恩返し”。賀来は福田監督とファンからの施しに倍返しした。