警察が不祥事をもみ消したことも発覚
●韓国芸能界最大の闇『スンリゲート事件』
'18年11月末、ソウル市の繁華街、江南区にあるクラブ『バーニングサン』で起きた暴行事件が発端。セクハラ行為を受けていた女性客を助けようと止めに入った男性客が店員に暴行され、警察に通報したものの駆けつけた警察官に業務妨害で逮捕されてしまった。
この騒動がきっかけで、クラブ内でデートレイプドラッグを使った女性への性的暴行や麻薬販売疑惑が次々と発覚。そのクラブの理事がV.I(スンリ)だった。当初から容疑を否認したスンリだが、投資家らへの性接待を指示したやりとりがさらされてしまう。
翌年の3月にはスンリが性行為を盗撮した動画を友人らと共有していたことも発覚。カカオトークのトークルームで別の芸能人たちと共有していた。被害女性は10人以上に上るといい、この報道直後にスンリは芸能界からの引退を発表したが、これだけではおさまらなかった。
このトークルームにいたいずれも韓国の人気アイドルグループ『HIGHLIGHT』『CNBLUE』『FTISLAND』のメンバーが参加しており全員が芸能界引退に追い込まれた。
このトークルームには「すぐに女性をよこして」「遊べる女がいい」などの発言が飛び交い、彼らの女性軽視が大きな問題として扱われた。さらに警察が彼らの不祥事をもみ消したことも発覚。この癒着疑惑に国会も動いた。