こんな方法も! ネット犯罪の手口
すでに紹介したスマホ決済を利用する方法のほか、次のような手口もあるので注意!
●ネットバンキング不正送金
ネット上で銀行振り込みなどの手続きができるネットバンキング。これを利用した不正送金が多発している。
「昨年だけで25億円の被害が出ました。手口として多いのは、スマホのショートメッセージ(SMS)から偽サイトに誘導してログイン用のIDやパスワードなどを入力させる“フィッシング”という方法です。その情報をもとに本物の銀行サイトにログインし、お金を犯人側の口座に送金するのです。
銀行側は対策として、ワンタイムパスワードという1分間だけ有効な番号をスマホなどに表示する方法をプラスしました。
でも最近、犯人側は被害者に偽サイトに入力させながらリアルタイムで情報を読み取り、犯人の端末から本物のサイトにワンタイムパスワードも含め入力するようになりました。そのため、銀行ではなりすましの見分けがつけられなくなり、被害額が爆発的に増えているのです」
●クレジットカード不正利用
クレカの不正利用も多い。昨年1年間でなんと274億円もの被害が。磁気情報を読み取るスキミングで偽造カードを作る方法が有名だけど、いま圧倒的に多いのはカード番号などをもとにネット上で買い物やサービス利用の決済をされてしまうこと。
「クレカ決済は、たった4つの情報でできてしまいます。カード番号、名義、有効期限、そして裏面のセキュリティーコードですね。この情報がショッピングサイトなどから流出して、悪用されているのです。
サイトで本人確認を厳重にやればいいのですが、それをやると、お客さんが面倒がって、買い物をあきらめちゃうことが多いので、サイト側もやりたがらないのです。これでは不正利用は防げません。もしクレカの使用明細に不審な履歴があれば、すぐにカード会社に連絡を。そうすれば、その履歴を取り消してもらえます」