「お笑いコンビ『さまぁ〜ず』は、『バカルディ』時代からずっと歩合制で、三村マサカズさんは若いころは“お金がない”と先輩芸人によく嘆いていました。売れっ子になった今は稼ぎに稼ぎまくっていることでしょう。吉本(興業)さんも選べるようになったとはいえ、タレントはほとんど歩合制ですし、“売れた分だけ稼げる”というモチベーションが、芸人と相性がいいのだと思います。

 人気があるうちは大きく稼げる歩合制の一方で、たとえ仕事が減っても一定の金額は保証される給料制。どちらを選ぶかは本人次第ですが、いずれにしてもホリプロさんはお金に関して“タレントファースト”の優良企業だと思いますよ」(前出・芸能プロ関係者)

 では、石原はというとーー。昨年11月公開の映画『決算!忠臣蔵』の初日舞台挨拶で、岡村隆史らとお金の話になり「私は給料制なので」と告白していたのだ。

「実際いくらもらっているかは定かではありませんが、ドラマや映画、CM出演などの石原さんの仕事ぶりから単純に合算すれば数億円の売り上げになるはずです。石原さんの実績や勤続年数と照らし合わせて毎月の固定額が決まり、さらにホリプロさんの場合は仕事に応じた“インセンティブ”制度もあるといいます。これが継続して入金されると考えれば悪くない数字になるでしょうが、彼女の結婚相手は外資系の投資銀行に勤め、不動産投資会社も経営するというスーパービジネスマン。

 彼にしてみれば、芸能界特有のマージンシステムを知って、石原さんやご両親に何らかの助言をしたとしてもおかしくはありません。これから家族になるわけですから、パートナーの収入が多いに越したことはないですからね」(広告代理店関係者)

“独立ブーム”の背景に元SMAPが

 そして、近年の“独立ブーム”が起きた背景には、昨年7月に芸能界を揺るがせた“あの事件”も大きく関連しているようだ。芸能ジャーナリストの佐々木博之氏が解説する。

ジャニーズ事務所への公正取引委員会からの“注意”が大きな転換点になったと思います。テレビを中心とした報道面ではまだ事務所への忖度が見受けられますが、仕事面に関しては“独立しても大丈夫”という空気が業界内にできつつあります

 昨年7月に、ジャニーズ事務所が元SMAPの3人に対して、各局に「出演させないよう圧力をかけていた疑いがある」として、公正取引委員会から注意を受けていたことが明らかになった。これ以降、各芸能事務所が神経質になっているという。

「長年にわたって事務所に貢献したタレントならば円満退社とされますが、たとえ円満とまでは行かずとも、退社時によほどのトラブルを起こさない限りは業界内で“干される”ことはなくなったということでしょう」(佐々木氏)