『ZIP!』(日本テレビ系)の月曜パーソナリティーほかレギュラー番組は4本、さらに現在は3作の連続ドラマに同時出演中の風間俊介。業界では「最も使えるジャニーズ」との声も。いったい、彼の何がそんなにすごいのかーー。コラムニストの木村隆志さんが解説する。

 23日夜、『記憶捜査2~新宿東署事件ファイル~』(テレビ東京系)がスタート。さらに11月2日にも『監察医 朝顔』(フジテレビ系)の第1話の放送が予定され、年間放送中の大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK)も併せて、風間俊介は3作の連ドラに同時出演していることになる。 

 ドラマ以外でも、23日スタートの『RIDE ON TIME』(フジテレビ系)でナレーションを務めるほか、『林修のニッポンドリル』(フジテレビ系)では学級委員長として出演。

 『ZIP!』(日本テレビ系)の月曜パーソナリティ、『ハートネットTV パラマニア』(NHK Eテレ)も含め、4つのレギュラー番組に出演している。22日に出演した『VS嵐 3時間スペシャル』(フジテレビ系)のようなバラエティーのゲスト出演も多く、3月と8月には特番『ひとつ利口になりました!』(TBS系)でMCも務めた。

 コロナ禍でライブができないなどジャニーズ勢の活動が限定的になる中、風間だけはますます増えているのだ。実際、テレビ業界では風間のことを「最も使えるジャニーズ」とみなす人は多い。なぜ風間はテレビ業界で「最も使えるジャニーズ」と言われているのだろうか。

すべての時間帯に出演できる
好感度の高さ

「最も使えるジャニーズ」と言われる最大の理由は、汎用性の高さにある。

 まず俳優としては、現在『記憶捜査2』でキャリア組の管理官、『監察医 朝顔』で捜査一課の刑事、『麒麟がくる』で徳川家康を演じているが、昨秋の『チート~詐欺師の皆さん、ご注意ください~』(読売テレビ・日本テレビ系)では警視庁捜査二課の刑事で詐欺師を懲らしめる集団「チート」の創設者、今冬の『頭取 野崎修平』(WOWOW)では銀行再生を担う融資部行員も演じていた。

 ジャニーズにはイケメンこそ多いが、風間ほど刑事や銀行員などスーツ姿の職業に違和感がない人はいないのではないか。

 そのほとんどが2番手クラスの助演であり、主演の多い同年代のジャニーズとは明らかに異なる。事実、前述した作品でも、主演の北大路欣也、上野樹里、長谷川博己、本田翼、織田裕二を引き立てた上で、自らの存在感を放っていた。相手役の年齢性別を問わずに引き立てることができ、しかも朝昼からゴールデン・プライム、深夜まで、すべての時間帯に出演できる好感度の高さがある。