しかし、それから3日後の10月22日、スマートバンドのアンバサダーに優佳さんが就任したと発表されたとき、ネットでは「本当は出たがりだったんだ」「不倫をきっかけに自分を売り込もうとしている」と否定的な意見も出てきたのでした。

 商品をアピールするアンバサダーという立場の人にスキャンダルはご法度でしょう。ですから、その前に「いろいろあったけど、頑張ります」と前向きな発言をするのは、“当たり前”のことではないでしょうか。ANAと味の素という大手企業とのスポンサー契約を失った今、お子さんもいるわけですから、優佳さんが仕事をするのも当然だと私は思います。

励ましコメントへのお礼とともにアンバサダー就任を報告(馬淵優佳さんのインスタグラムより)
励ましコメントへのお礼とともにアンバサダー就任を報告(馬淵優佳さんのインスタグラムより)
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 実際、優佳さんは仕事に関して、強い責任感を持っているようです。10月27日、情報番組の『ミント!』(MBSテレビ)に出演した優佳さんは「今回の出演は2か月くらい前から決まっていたので、プライベートなことでお仕事をやめることは、私の中にはまったくありませんでした」と発言しています。夫の裏切りを週刊誌に暴かれ、ネットで叩かれたら、倒れてしまってもおかしくないのに、優佳さんは騒動前と変わらぬ美しさでテレビカメラの前に現れたのでした。

優佳さんは“プロ妻”

 さて、優佳さんははたして「可哀想な控えめ妻」なのか、それとも「前に出ようとしているヤバい妻」なのか。私にはそのどちらでもなく、プロフェッショナルな妻のように見えるのです。

 不倫に関しては気味が悪いくらいに理解力がありながら、仕事に関しては、頑としてプロフェッショナルを貫き、相変わらず美しい。そんな優佳さんは妻のプロフェッショナル、略して“プロ妻”ではないでしょうか。ここで言う“プロ妻”とは、自分の希望よりも、世間やスポンサーなどが求めるあるべき姿を見せ、そんな自分の姿を称賛されることに喜びを感じる女性を指します。

 見せることに長けたプロ妻に必要不可欠なもの、それは“バエ(映え)る夫”だと思います。プロ妻の仕事は「外にアピールすること」ですから、まじめで家事育児を熱心にしてくれるような、外部の人に証明しにくい幸せや喜びを与えてくれる男性は、プロ妻の夫としては不向きです。日本人なら誰でも知っている有名大学や会社、もしくはイケメンなど、水戸黄門の印籠のような、世間サマが「ははぁ」とひれ伏すものを持っている人が望ましい。なぜなら、日本では「夫の出来は、妻の献身のおかげ」という考え方がいまだに根強いので、「こんなすごい夫を陰で支えた妻は、さぞできた人に違いない、すばらしい人だろう」と見上げられるからです。