イケメンぞろいの『アタックZERO』のCM“#洗濯愛してる会”の1人として注目を浴び、『ハケンの品格』などの人気ドラマで頭角を現す。新春放送予定の話題作『教場2(仮)』への出演も決定し、まさに伸び盛りという言葉がぴったりの杉野遥亮。
「人と人とのつながり、ありのままの自分を受け入れることの大切さ……本当に自分にとって必要なものに気づける作品です」
11月13日公開の『水上のフライト』では、寡黙な義肢装具士・颯太を演じている。走り高跳びで五輪出場を嘱望される高慢なヒロイン・遥(中条あやみ)は、事故で下半身不随に。絶望と苛立ちの中、パラカヌーという新たな目標を見いだし、再び夢を追いかけ始める……。彼女を陰で支える優しさと厳しさが、女子の胸をキュンキュンさせる。
「義肢装具士とパラカヌー選手は一心同体、二人三脚みたいなところがあって。遥が喜んでくれれば、颯太もうれしい。そんな関係値の2人になっていくストーリーでもあります。心の傷や痛み、弱い部分を互いに共有したうえでつながった2人は、すごく強いなと思います」
どんな女性が好きですか?
遥はかなり気が強くて自信満々なキャラクター。ぶっちゃけ女性としてどう思う?
「ステキだと思います。自分のしたいことが、周りに受け入れられないとわかりつつも、自分を貫いて生きているところとか。あえて自分を取り繕ったりせず、常に自分でいるところが、すごく好感が持てます」
ひょっとして、好きな女性のタイプに近かったり?
「ですね。自分に嘘をつかない人がいちばん好きです。相手のことを知りたくても、その人が自分に嘘をついていたら、見えないじゃないですか。颯太と遥って人間の本質の部分でぶつかり、わかり合っていく。それって理想だなと思います」
さらには、一緒にふざけられるピュアな人。“ごめんなさい”や“ありがとう”が言える人。そんな人に惹かれるという。
「外見のタイプ? その質問がいちばん難しくて。好きになった人が好き、というか。だから、内面重視です。なんか、本当に素敵な人がいればいいな〜と思っているんですけど(笑)」
挫折経験、ある?
本作のテーマのひとつは、挫折からの挑戦と成長。挫折した経験を尋ねてみると、
「強いていうなら、大学受験です。僕、理系の大学で建築を学びたかったんですが、どこも受からず、希望とはそぐわない文系の大学に進んだことです」
そのときは、どうやって立ち直った?
「新しく自分がやりたいものを見つけたいと思って、動きました。“動かなきゃ何も始まらない”っていうのは、本当にそのとおりです」
『FINEBOYS』専属モデルオーディションに応募。グランプリ獲得が芸能界入りのきっかけだ。
「いつまでもそこでふてくされて、後ろばかり見ていても、何も物事は進まなくて。もちろん、受験当時は“マジか!”って思ったけど、なるべくしてなったと受け入れるしかない。そして、その瞬間を楽しんだり、何かを見つけていくしかなくて。だからこそ、この仕事に出会えました。だからその経験は、今では挫折だとは思ってないんです」
11月13日(金)公開
『水上のフライト』
ヘアメイク/速水昭仁