今後の抱負はピンピンコロリ
自由なお年寄りが多かったけど、トラブルはなかった?
「あるおじいちゃんがトイレに行かれたまま帰ってこなかったことがありました。トイレまで見に行ってもいないんです。どこに行ったんだろうと探したら、知人のおばあちゃんが“山に炭の焼け具合を見に行った”と言うんです。それで山まで呼びに行って、撮影が1時間ほど遅れたこともありました。決勝戦ですから、待つしかなかったんです」
さらには、お蔵入りになったロケもあったと明かす。
「大阪で撮影をしたことがあったんですが、みなさんサービス精神旺盛ですから自らボケてくださるんです。ただ、それはあまり面白くなくてボツになってしまいました。やっぱり、自然体でとんでもない答えでないと、面白くないんです。放送できない下ネタも多かった。ほぼカットです」
撮影は長時間に及ぶこともしばしば。そんなとき、お年寄りを元気づけるため、撮影の合間にはこんなことも。
「歌謡番組の司会をやっていたので、歌は詳しいんです。昭和初期のヒット曲『丘を越えて』など、いろいろ歌いました。すると、喜んでくれるんですよ。戦争に行った人も多かったので、当時のお話も聞かせていただきました」
鈴木も、今年で82歳。今後の抱負は?
「今は本を読んだり、人気ゲームの『どうぶつの森』をやったりして静かに生活しています。今後の抱負はピンピンコロリ。“ちょっと横になるよ”と言ってそのまま、というのが理想です」
番組自体は終わったが、特番は年1回ペースで放送中。今年はまだ未発表だが人気コーナーは長生きしている。