「小学校の卒業アルバムに書いた夢は“野球選手”でした。でも当時、本当はなりたいものはなかったんです」

 そう話す時任勇気は、現在放送中のテレビ朝日開局60周年記念『24JAPAN』(金曜午後11時15分〜)で、凄腕の暗号解析係・マイロを演じている。おだやかな口調で話す彼の父親は、俳優・時任三郎だ。

小さいころはわんぱくだった

時任勇気 撮影/吉岡竜紀
時任勇気 撮影/吉岡竜紀

「母親似だと思いますが、落ち着いている感じは父親似かもしれません。貝類や、歯ごたえのある食べ物が好きなところは父に似ています(笑)」

 186cmの高身長も父親似。幼少期を日本以外にカナダとニュージーランドで過ごし、11歳のときに日本へ帰国。その後、高校時代に2年間のカナダ留学を経験した。
 
 小さいころはわんぱくで、世話が焼けるとよく言われていた彼が、俳優の道を選んだのは大学卒業間近のこと。

「テレビに父親が出ているのを見ていたので、もともと興味や憧れはありました。俳優になると決めて事務所が決まったあとに報告したときも、父は“やりたいことをやればいいよ”ってひと言だけ(笑)。昔から、“あれをやれ”“これをやれ”と言われたことがなく、ただ、僕がやりたいと言ったことは全力で応援してくれたので感謝しています」

 いつかは“親子共演”も?

「僕が父の背中に追いつけるように頑張って、いつかは共演したいなと思います」