「中学3年のころからお芝居の仕事をしたいと思っていて、自分の意思でやり続けた10年なので、あっという間でした。やはり朝ドラのヒロインを務めさせていただいたのはすごく大きかったですね。出会う監督や脚本家など作品によってお芝居に対する意識が変わっていきましたし毎回が勉強だなって思いますね」
今年、デビュー10周年。連続テレビ小説『ひよっこ』など数々の作品に出演し国民的女優のひとりとなった有村架純。現在は『姉ちゃんの恋人』に出演中。ホームセンターで働きながら弟の和輝(高橋海人)、優輝(日向亘)、朝輝(南出凌嘉)を養う主人公・桃子を熱演している。
脚本家・岡田惠和からの挑戦状!?
「3兄弟は最初にお会いしたときは本当に緊張していて、その雰囲気がセリフのやりとりにも反映されたらマズイなって(笑)。なので、作品に入る前に数時間、一緒にトランプやテレビゲームをして。コミュニケーションをとったおかげで、そのあとわりと早く打ち解けることができました。
きょうだい役なので普段から敬語を使わないようにしたり、呼び名も決めたんです。私は海ちゃんや日向、凌嘉とか、あと役名でも呼んだりします。私のことは架純ちゃんて呼んでくれていますね」
物語は、桃子を中心に個性豊かな登場人物たちが繰り広げる、恋と家族の愛を描いたラブ&ホームコメディー。
脚本は『ひよっこ』などを手がけ、2019年には紫綬褒章を受章した脚本家の岡田惠和が手がけている。
「最近、わりと重厚感のある重たい作品をやらせていただくことが多く、ホームドラマをやってみたいなと思っていたんです。岡田さんの作品は今回で6作目。今までと同じような役柄や物語は毎回なくて、いつも違ったものを私自身に渡してくださるんです。そこにどう応えられるのか。岡田さんの挑戦状だと思って、取り組ませていただいています」
27歳、彼氏なしの桃子が職場で偶然出会った真人(林遣都)との恋の行方も見どころだ。
「林さんとは、こんなにご一緒させていただくのは初めて。物静かなイメージがあったんですけど、話かけると気さくにお話ししてくれて。お笑いも好きとおっしゃっていて、たまたま同じ番組を見ていて“あれ、面白かったですよね”って話したり。あと、現場に謎解きの本があって、みんなで問題を出し合ったりと、コミュニケーションはバッチリとれています」
ハロウィンからクリスマスにかけて物語が描かれる本作。ちなみに、有村にはこんなクリスマスの思い出があった。
「中学生のときに友達とサンタのコスチュームを買って、プリクラを撮りに行ったのを覚えています。当時は何かあると常にプリクラを撮っていたんです。そのあと、友達の家に行ってみんなでクリスマスプレゼントの交換をしたりして。何をもらったかは忘れましたが(笑)、プリクラは実家にまだあると思いますね」
私のおうち時間
「おうち時間が増えたからといって、新しいことは特に始めてはいないのですが、いつもより時間をかけて料理をしたり、冷凍できるものを作り置きしたりしていました。あと、以前から興味を持っていた英会話の勉強をテレビ電話でじっくりとやったり。基礎中の基礎からやり直している段階で、いつかは海外などに行ったときにしゃべれるようになればと思います」
『姉ちゃんの恋人』
フジテレビ系 毎週火曜 夜9時〜