なんとか早く復帰させたい事務所
「いま人力舎は“火の車”なんです。CMやテレビ番組の違約金は総額で1億円をゆうに超えたそうなんです。会見で渡部さんは“(違約金は)僕のほうで全額払い終えました”とポロッと言っていましたが、アレはウソ。ほぼ全額を人力舎が立て替えて払っていますから」(前出・芸能事務所関係者)
入ってくるはずだった渡部のレギュラー番組などのギャラも半年分が消えた。
「人力舎には、おぎやはぎ、アンタッチャブル、ドランクドラゴン、大久保佳代子……といった売れっ子芸人たちがいますけど、その中でも、渡部さんの稼ぎは大きな柱のひとつでしたからね。それがポッキリ折れてしまって」(同・芸能事務所関係者)
くわえて、コロナ禍も深刻な影を落とした。
「ショッピングセンターなどの集客イベント……いわゆる“営業”が完全ストップしちゃったのが痛かった。お笑い事務所はテレビのギャラよりもむしろ営業のギャラで食ってるところが多いですから。最近、ようやく少しずつ元に戻りだしてはいますけど、集客イベントなんてまだ全然無理。“コロナ感染拡大防止”といったような、政府や地方自治体なんかの公共系の営業がやっと再開したくらい。そりゃあ人力舎じゃなくたって苦しくなりますよ」(同・芸能事務所関係者)
先行きに不安を感じたのか、若手のマネージャーが、この数か月の間に何人も辞めているという。
「そんなシビアな事情もあって、人力舎サイドは“渡部をなんとか早く仕事に戻したい”と考えていたんです。そこで旧知の『行列』制作チームに“手助けしてもらえないか?”と頼み込んだ。それで『行列』『笑ってはいけない』への出演が決まったと聞いています」(バラエティー番組制作会社関係者)
並行して復帰への地固めも着々と進められた。
年末の復帰に向けて“渡部お帰り!”ムードを作るべく、芸人仲間たちが、ひと肌脱いでいたというのだ。
「このところ、芸人たちからは“さすがにちょっとかわいそう”という声が上がっていたんですよ。渡部さん、正直ほかの芸人たちからは慕われていなかったんですが、この半年間のあまりの叩かれぶりに“もう許してあげたら?”という雰囲気になっていたんです」(同・バラエティー番組制作会社関係者)
テレビ番組やネット番組、動画配信などで写真こそ出ないものの、完全に存在を消されていたはずの渡部に触れるシーンが増えるようになっているのだという。
「人力舎サイドから、付き合いのある芸人さんやバラエティー番組のスタッフに“番組内で渡部をイジってほしい”と内々に話があったそうなんですよ。渡部さんの相方の児嶋一哉さんが自分のYouTubeチャンネルに陣内智則さんとのコラボ動画《陣内さんが復帰の仕方について考えてくれたぞ。》を投稿したのも、その流れです」(同・バラエティー番組制作会社関係者)