大みそかの『第75回NHK紅白歌合戦』。正式に出場歌手が発表され、STARTO ENTERTAINMENTの所属アーティストの出場見送りが明らかになりファンを落胆させている中、もう1つネットユーザーが気を揉んでいるトピックが、『紅白』出場歌手の「内定」発表だ。
「それが日に1~2組など、とにかく小出しなのです。17日には、平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太で結成された『Number_i』の初出場の内定が判明。その後“内定”情報が出されたのが、今年3月に『SUPER REAL ME』で全世界配信デビューした韓国の5人組ガールズグループ『ILLIT(アイリット)』の初出場でした」(スポーツ紙記者)
他にもZ世代から圧倒的支持を受ける11人組ガールズグループ『ME:I(ミーアイ)』の初出場も報じられる中、15日には、俳優・菅田将暉の弟で人気アーティスト・こっちのけんとの初出場の“内定”発表が出された。
2年連続紅白司会の苦言
こっちのけんとといえば、今年5月に配信した曲『はいよろこんで』がSNSでの総再生回数が140億回を突破したことでも知られる。同名の『はいよろこんで』は今年の「新語・流行語大賞」にもノミネート。『紅白』の切符をつかむのは固いものと思われていたが、彼を始めとする連日の“内定小出し”作戦にクギを刺したのが、他でもない、2年連続で司会を務める有吉弘行だった。
「17日放送のJFN系ラジオ『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』で彼は、『去年もそうでしたけど全く(出場歌手に関する)情報は知らないんですよ』としたうえで、こっちのけんとの『紅白』初出場内定報道をネットで知ったと告白。続けて『内定ってなに?内定って何なの?内定がなんでポロッと出てくるの?』とボヤいたのです。
彼の不満はおさまらず、『“こっちのけんと内定”って何?どこから来たの?あれは誰がどうしてんの?こっちのけんとが言ったってこと?』など、『紅白』への疑念もにじまていたのです」(前出記者)
ネットでも、
《リークか知らんけどバッと一気に出してほしい》
《さっさと発表しろ!》
《出演者小出し方式シンプルテンション上がらない》
《小出しにするくらいなら秘密にしなよ》
などイライラが募っているようだ。この仕掛けは果たして効果的なのだろうか?
「内定発表の小出しは昨年もありましたが、今年は顕著のように思いますね。放送の1カ月前以上から発表していくことで『紅白』への機運を高めていきたいという狙いなのかもしれません。ただし音楽の嗜好の細分化が進み、“国民的”と呼ばれるにふさわしいアーティストでもない限り、それぞれのファンが喜ぶだけにとどまり、それ以外の視聴者を置き去りにしている感もあります」(芸能プロダクションスタッフ)
来年も“内定ラッシュ”は続くのだろうか……。