「“お察しください”としか……」
では、その遅れに遅れたという謝罪会見をいまさら行ったのは、なぜか? やはり渡部を1日も早く復帰させたかったからではないのか。
「事務所として“金がないから早く稼ぎたい”なんて、これっぽっちも思っていませんし、事務所のほうから渡部に“早く復帰してほしい”ともいっさい言っていません。それだけは、はっきり否定できます。小さな会社ですが、渡部ひとりのせいで傾く会社にしたつもりはありません」
会社組織を率いるトップとして、そう言い切った玉川氏。だが、「それであれば『笑ってはいけない』への出演を人力舎から、玉川社長から依頼する必要もなかったのでは?」と週刊女性が重ねて尋ねると、声色が変わった。
「……うーん……それは……もう“お察しください”としか……。それが現状です」
車に乗り込んでから、90分近くが過ぎていた。仕事場近くまで来ると車を止めた社長は、最後にこう語った。
「渡部のやったことは法律には引っかからないかもしれませんが、イメージは一生消えないことです。ここから、どう這い上がっていくのか。もしかしたら、芸能生活が終わるのかもしれません」
そう言いながら、玉川氏はこう言葉を継いだ。
「……でも、それでも“切れない”ですよ。アイツを切るのは簡単ですが、それでは私も事務所も責任を果たしたことにはならないですから。若いころ、私はアンジャッシュのマネージャーもしていて、渡部は苦楽をともにしてきた仲間です。そんなアイツを不幸にしてしまったその責任は私にありますからね……」
タレント生命の崖っぷちに立たされている渡部に、育ての親の思いは届くのか─。