神 『極主夫道』(日テレ系)は玉木宏以下、原作漫画のキャラ再現性は完璧なんだけど、ギャグの上滑り感はどうしても否めない。さらに婦人会会長役のMEGUMIと、組の会長役、竹中直人のパートが長めになると、間延びして本筋のテンポが悪くなるので、それが視聴率低下に影響しているのではないかと。
成 今期のワースト、私は『24 JAPAN』(テレ朝系)。
「なぜ今さら日本でリメーク? しかも半年間放送?」と疑問に思って見たら、近距離の狙撃にデカいライフルを準備するとかツッコミどころ満載! でも、どんなに視聴率が下がっても契約で全24話放送は必須だろうしテコ入れどうすんだ……と逆に目が離せない(笑)。
ベストは『共演NG』と並んで『光秀のスマホ』(NHK)! 主役の明智光秀役の山田孝之は1度も顔が映らず、ずっとスマホ画面がテレビ画面の真ん中で固定という斬新さにやられました。アプリなどの作り込みもすごくて、録画して何度も見たい超ショートドラマです。
エ アタシは福士蒼汰主演の『DIVER-特殊潜入班-』(フジ系)がワースト。いや、わりと楽しく見ていたんだけど、最終回のラスト間際に主人公が撃たれて海に落ち、次のシーンでは何の説明もなく復活していてドラマ終了……ダイバーだけに、いつかその間の物語のサルベージをお願いしたい!
印象に残っているのは『おカネの切れ目が恋のはじまり』(TBS系)かな。最終回での三浦春馬の不在が、現実とリンクしてなんとも言えない気持ちになって、脚本集を思わず購入してしまったわ。
ホント、今年はいろいろあったね……。
神 ワーストというより「なんでこうなるの!? 賞」として『先生を消す方程式。』。
やりたい放題が過ぎるし、学園スリラーが学園ホラーに変わってからは「♪来る~、きっとくる~」と心のBGMを流しながら視聴してます。
2020年、ベストドラマは?
エ 『MIU404』『半沢直樹』(ともにTBS系)。野木亜紀子作品にハズレなし。そして収録が追いつかず、放送された『生放送!! 半沢直樹の恩返し』も含めてさすがの『半沢直樹』。
神 『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京系)。『きのう何食べた?』にも通じるやさしい世界、BLドラマという昨今ニーズの高いジャンルに属しながらもあふれ出す魅力で枠から大きくはみ出し、心を鷲づかみにされました!
成 『これっきりサマー』(NHK)。全5話で約12分という超ミニドラマながら、岡田健史、南沙良という注目の若手の共演、そしてコロナ禍の世界をいち早く描いた脚本家の木皿泉に拍手を送りたい!
エ コロナ禍で大変な状況の中、よくぞドラマを制作してくださった。来年はコロナが収束していることを祈って、キャスト、スタッフのみなさん、よろしくお願いします!