ドッキリのためだけに作られた露天風呂も
'91年~'01年放送の『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』(日本テレビ系)はとにかく規模が大きかった。
「スター・錦野旦がハメられた“スターボウリング”は最高でした」
保阪尚希や勝俣州和などとともに、錦野が地方のロケに参加していると、
「細かいドッキリも仕掛けつつ、最終的にはケーキをひっくり返して錦野さんをクリームまみれにして、露天風呂に連れていくんです」(成田さん、以下同)
この露天風呂は今回のドッキリのためだけに作られた。
「それで木梨憲武さんの“この辺、熊出るらしいですよ”という言葉を合図に、露天風呂の底が抜ける(笑)」
全裸で滑り落ちる錦野を待ち受けるのは、巨大なボウリングのピン。
「ボウルになった錦野さんが見事にピンを倒すんです。すると、このためだけに地方の現場に呼ばれていた『ザ・スターボウリング』アナウンサーの志生野温夫さんが“ナイスカーン”と叫ぶ(笑)。豪華すぎますよね」
この所業に錦野も怒ってしまうが、
「当時の錦野さんの新曲が流れると、腰に浴衣を巻いて笑顔で歌いだす。壮大なドッキリのオチがコレという(笑)」
『スターどっきり(秘)報告』(フジテレビ系)で和田アキ子をハメたウソ“コンサート”もお金の掛け方がハンパなかった。
「メルパルク東京ホールにお客さん1500人、さらにバックバンドとスタッフを合わせると約2000人の仕掛け人を用意していました。さらにコンサートのポスターまで作る手の込みよう。今の番組の制作費の予算ではできないレベルですよね」
“和田さんのような大物にも仕掛けられなくなった”とは、前出の木村さん。
「『スターどっきり(秘)報告』なら、まず寝起きドッキリで若いアイドル、オオトリの大仕掛けで大物芸能人をハメるという流れがありました。今のドッキリ番組を見ていると、ハメられるのはドッキリ要員の若手芸人ばかりで少し物足りないですよね」
コンプラを順守しつつ、ユーチューブに負けない“攻めてる”ドッキリ番組を視聴者は待っているのかも!?