中居、木村は体育会っぽい活躍
では、彼らに遅れること約3年、円満に独立したとされる中居正広はどうだろう。こちらは相変わらず多くのバラエティー番組で見ることができるが、なかでも野球関係の仕事は楽しそうだ。ドラフト会議の日には『ドラフト緊急生特番!お母さんありがとう』(TBS系)先日は『中居正広のプロ野球珍プレー好プレー大賞2020』(フジテレビ系)に出ていた。
珍プレーといえば、その名ナレーションで世に出たのがみのもんた。この前身番組で司会を務めたこともある。中居が精力的にバラエティーをやるのは、全盛期のみのにも通じるものかもしれない。政治から社会問題、女性バラドルいじりまで幅広くこなし、中居はオヤジ世代の代弁者的なポジションにも近づきつつある。
そして唯一、ジャニーズに残っているのが木村拓哉だ。今年はドラマで役者としての底力を見せつけた。『教場』(フジテレビ系)では警察学校の鬼教官、『BG〜身辺警護人〜』(テレビ朝日系)では丸腰のボディーガード。また、3年ぶりに車のCMも始まった。警察、警護に車という男っぽい路線を展開してきたわけだ。
そういう意味では、中居も木村も体育系寄りに見える。これもまた、必然なのだろう。体育会的な感覚ではタテ関係が重視されるから、木村は事務所に残り、中居も仁義を通すかたちで独立したのである。
つまり、新しい地図は文化系、中居木村は体育系という図式が今年は強まったわけで、これはちょっとさびしいことでもある。両者の距離がより広がった気もするからだ。