「'08年に東京の表参道ヒルズで個展『FREESTYLE』を開き、アート写真集も発売しました。もともと絵は得意でしたが、個展を開いたことで、本格的に芸術の世界に足を踏み入れました」(前出・スポーツ紙記者)

 この個展を開いたのには、大野の強い思いがあった。

「人物の水彩画から抽象画、粘土を使ったフィギュアまで幅広く作っていたのですが、

'06年にその作品が100以上になり、“ファンのみんなに見てもらいたい”と思ったのが開催のきっかけ。彼自ら、ジャニーズ事務所に“個展をやりたい”と提案したそうです。普段、前に出るタイプではない大野さんの提案に事務所内では驚く声があがったといいます」(芸能プロ関係者)

カラオケ大会で歌った“あの曲”

 '10年に主演を務めたドラマ『怪物くん』(日本テレビ系)は、大野の転機となった。

「怪物ランドから人間界にやって来た、わがままで子どもっぽい“怪物くん”を熱演。人気マンガの実写化を成功させたことで、子どものファンも増え、嵐はより幅広い層から支持されるようになりました」(同・芸能プロ関係者)

 同作の特殊メイクを担当した梅沢壮一さんは、運動神経が抜群だったと話す。

撮影現場ではバドミントンが流行っていて、共演していた川島海荷さんや濱田龍臣さんとよくやっていました。僕もスポーツをやっていたので、彼と対決したのですが、すごくうまかったです。また、敵と戦うシーンでは、見事なバック転まで決めたので、驚きましたよ

 撮影が終わった後に行われた打ち上げでは、“伝家の宝刀”も披露した。

「2次会でカラオケ大会のような雰囲気になりました。共演していたTOKIOの松岡昌宏さんは、坂本冬美さんがカバーしたビリー・バンバンの『また君に恋してる』を歌って場を盛り上げていました。彼が“そろそろ座長の『Monster』いこうか”と主題歌を提案。大野さんは、“松潤が歌ってるパートわからないよ~”と言いながらも、見事に歌い上げていました」(梅沢さん)

 アート、ダンス、スポーツ、どれをとっても一流だった大野にも“弱点”があって……。