「渡部が会見のとき丸刈りにしていれば」

木下 今回の騒動後、「また戻れるといいね」と声をかけてくれる人もいるんですけど“完全に戻ること”は不可能やと思います。なので、今の目標は、スペックを変えたTKO木下の第2章を見せることですね。そのために、9月から格闘技も始めて鍛えてるんですよ。格闘技は今までやっていなかったことなので。

原田 おお! 前に進んでますね!

木下 はい。身体を動かしているだけでも、自分の中で変化が生まれてますね。正解かどうかはわからないけど、アンジャッシュの渡部(建)も、先日の会見で丸刈りにしてスペックを変えたほうがよかったのに、とは感じましたね。

 渡部はお笑い芸人なんだから、いくらでもやりようがあるはずなのに、何も変わってなかった。たしかに、反省を表すのは難しいけど“騒動前の渡部”に戻ろうとしている印象がありましたよね。元に戻るのは絶対に無理やから、会見の場では“第2章の渡部”を見せたら、何かが変わったかもしれない。

原田 前に出ても出なくても叩かれるんだから何でもやったほうがいいとは思うなあ。

 僕も大きな傷を負ったけど、ただの傷にはしたくない。10年後には「原田はあんなスキャンダルを起こしたけど、今も頑張ってるな」と思われるのがひとつの目標です。

木下 僕自身も“もう2度とパワハラはしない”という反省を抱えているので、不祥事を起こす前の自分よりは成長していると思います。後になって「あのときがあったから今があるんだ」と言えるようにしたいですね。

原田 お互い、10年後が楽しみですね。僕は一生、木下くんの味方です!

木下 ほんまにうれしい! これからも仲よくしてください。

【本日の、反省】自分のコーナーに友人の木下くんが来てくれるのは、すごくうれしい出来事でした。僕自身は、スネに傷がある人間からエールをもらうと励みになるので、木下くんにも気持ちが届いていて本当によかったです。これからも落ち込むことはあるかもしれないけど、上を向いていてほしいですね。僕には心から励ますことしかできないけど、僕の小さなひと押しが、木下くんが頑張るきっかけになるなら、いくらでも背中を押します!

木下隆行(きのした・たかゆき)……1972年、大阪府生まれ。1990年に相方の木本武宏とお笑いコンビ・TKOを結成。1994年に『ABCお笑い新人グランプリ』新人賞を受賞。特技は笑福亭鶴瓶やせんとくんなどのモノマネ。バラエティーやドラマで俳優として活躍する傍ら、アパレルブランド「BUCCA 44」のブランドディレクターとしても活躍。所属事務所を退所後、YouTubeチャンネル「木下プロダクション」を配信中!
原田龍二(はらだ・りゅうじ)……1970年、東京都生まれ。第3回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで準グランプリを受賞後、トレンディードラマから時代劇などさまざまな作品に出演。芸能界きっての温泉通、座敷わらしなどのUMA探索好きとしても知られている。現在、YouTubeチャンネル「原田龍二の湯〜チューブ!」を配信中!