●名言25:リモートワーク問題
「そんなもん、俺が説き伏せるよ」by灰原さん
開始1時間49分47秒
→リモートワークに反対する社長を説き伏せると言う灰原課長。2020年当初の混乱を思い出します。沼田さんに諭されて変わった、灰原さんのリーダーとしての成長を感じられるいい場面でした。
●名言26:緊急事態宣言&給付金複雑問題
「助かってくれ。人類。世界」by沼田さん
開始2時間01分13秒
→客足が激減したバーを営む山さん、売り上げが激減した化粧品会社勤務の百合ちゃんの切実な訴え。コロナ後の一変した世界が描かれています。
●名言27:デマ&自粛警察問題
「大丈夫。世界はまだ、こんなにも美しい」by平匡
開始2時間03分20秒
→断腸の思いで産後、実家での育児を選んだみくり。デマや密告に疲れ果てる平匡さんのもとに届いた、みくりと娘の写真。写真を見た平匡さんは、2人にパソコンを届けにいくことを決意します。
●名言28:親の自覚問題
「父親も母親も、いきなりはなれないのよねー」byみくり母
開始2時間06分05秒
→平匡さんからのそっけないメールに、妊娠判明時の「塩反応」を思い出して落ち込むみくりに、母親がかける言葉。「子育てってゴールが見えないんだから。過程を楽しんだらどうかな」という母からのアドバイスもよきです。
どんな人生も優しく受け止める、それが「逃げ恥」
●名言29:ダイバーシティ問題
「僕みたいな、1人で生きる人間もいるってことです」by風見さん
開始2時間08分30秒
→結婚、独身、LGBT……。多様性を描く『逃げ恥』で、元カノ百合ちゃん同様、1人で生きていく決意をした風見さん。どんな人の人生も優しく受け止める、とても『逃げ恥』らしいセリフです。
●名言30:コロナ直面問題
「生きていればまた会える」by平匡&みくり
開始2時間13分00秒
→この、体は「ディスタンス」、心の声はシンクロのシーンは、盛り上がりました。そして、2人が「おかえり」と「ただいま」と声をかけあうラストシーンも、日常のありがたさをしみじみと感じるシーンとなりました。
ちなみに、4年前のドラマで神回と言われた第6話では、みくりが隣に座った平匡さんに気づかれぬように、左目だけから涙を流すシーンが話題になりました。
今回は、右目からだけ涙がつーっと流れていましたよね。偶然かどうかはわかりませんが、星野さん・新垣さんの名演技あっての『逃げ恥』だなあと感じたラストシーンでした。
というわけで、日本の課題てんこもり!『逃げ恥SP』名言で振り返ってみました。家族や友人、同僚など、周囲の人と改めて、感想を話し合ってみるのも楽しいかもしれません。
現場からは以上です。
佐藤 友美(さとう ゆみ)ライター・コラムニスト
1976年北海道知床半島生まれ。テレビ制作会社のADを経て文筆業に転向。元東京富士大学客員准教授。書籍ライターとして、ビジネス書、実用書、教育書等のライティングを担当する一方、独自の切り口で、様々な媒体にエッセイやコラムを執筆している。著書に8万部を突破した『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版)、『道を継ぐ』(アタシ社)など。理想の男性は冴羽獠。理想の母親はムーミンのママ。