ちなみに、最近出版された著書『ダーリンの進化論 ~わが家の仁義ある戦い~』(小学館)にはこんな一節が。
《父も、母方の祖母に「ごくつぶし」ってよく言われて「この性悪女」って返していました。そういうやりとりを、言葉遊びとしてとらえるような家族だったんでしょう。良くも悪くも、常に暴言が飛び交っていた家でした》
あの気性は、そんな祖母や母から受け継いだとも考えられるが――。どうやら、それだけではない。
絶縁状態の高嶋一家
レコード会社の音楽ディレクターとして、ビートルズを日本に紹介した人物でもある彼女の父は、今は亡き大物芸能人・高島忠夫さんの弟にあたる。すなわち、その息子である高嶋政宏(※1)・高嶋政伸とはいとこ関係だ。そして、このファミリーを束ねてきたのが寿美花代。元・宝塚歌劇団の男役トップスターで、女優としても活躍し、息子たちを一流俳優に育てあげた。また、夫が晩年に病で倒れると『「うつ」への復讐~絶望からの復活~』(日本テレビ系)というドキュメントタッチのスペシャルドラマに全面協力して、その巻き返しに尽力したりした。(※1、高は正しくは「はしご高」)
ちさ子の一家も、かつてはこの芸能ファミリーと懇意にしていたため、子供時代には高級肉のすきやきをご馳走になったりしていたという。しかし『女性セブン』の報道(2013年)によれば、その後、絶縁状態に。そのきっかけとなったのが、ちさ子がバイオリンを習い始めたころ、寿美が放った「お金がかかるのに大丈夫なの?」というおせっかいなひとことだったというのだ。
むろん、それだけが絶縁の原因というわけでもなかろうが、ちさ子もあの気性だ。自分の家族よりも格上なファミリーを仕切る、義理の伯母に対し、格下に見られがちな一家を代表する有名人として、特別な意識が生じても不思議はない。ともに宝塚やバイオリンという厳しい世界で成功し、息子たちを育てているところも似ている。それゆえの対抗心めいたものが、彼女の言動をますます激しくさせたのかもしれない。
さらにいえば『ザワつく!金曜日』(テレビ朝日系)では、長嶋一茂、石原良純という日本有数のセレブ有名人と共演中。2年連続で大晦日特番にもなった。あの番組での彼女がやたらと生き生きして見えるのも、自分だって一流なのだという意識のあらわれだとしてもおかしくな
1月1日、彼女はインスタグラムにこんな抱負を投稿。
「今年は適度に頑張って適度に遊ぶ、余裕のある生活を送り、他人、身内への八つ当たりを減らしたいと思いますので、仕事激減するかもですが、よろしくお願いします」
毒舌を控えるつもりなので、仕事が「激減」するかもというわけだ。とはいえ、あの性格が急に変わるとも思えない。ちさ子の「怪」進撃はまだまだ続くことだろう。