ハゲをカツラで隠した中学教師を演じたのは竹中直人の『ライオン先生』(日本テレビ系/2003年)。
「重松清の原作は良作なので期待したのですが、先生がカツラという部分以外に面白さがなく、視聴者も竹中さん演じるライオン先生に魅力を見いだせなかった。6話ではついに視聴率が3%に。生徒の悩みを何ひとつ解決していないのに、みなライオン先生に集まってくる謎脚本に説得力がない。1話を残して10話で打ち切りに。相武紗季を発掘できたのがせめてもの救い」(同)
大コケしても受賞、映画化
視聴率は最低でも記憶に残る作品もある。平均視聴率2%を記録した長谷川博己主演の『鈴木先生』(テレビ東京系/2011年)だ。
「公立中学校を舞台に給食の食べ方から中学生の性行為に至るまでディープな問題に深く切り込んだ『鈴木先生』。ゴールデンタイムの連ドラとしては最低視聴率を記録しましたが、クオリティーを支持する声が多くギャラクシー賞テレビ部門優秀賞などの栄誉に輝きました。映画化もされ、ファンがいることを証明。
ヒロインの女子生徒に土屋太鳳、神経質な生徒に北村匠海など今ではお宝キャスティングの一面も」(同)
前出のくのいちこさんは「学園もの」の“見方”をオススメする。
「学園もののいいところは各事務所の売り出し中の若手俳優、アイドルをいち早くチェックできる点。あと、見ていて気持ちが若返ります(笑)」
藤原、山田の学園ものは跳ねるかコケるか!? はたまた出世する生徒役は現れるか。要チェックしたい。