最新シリーズ放送中の『相棒』(テレビ朝日系)。超優秀だが“クセが強い”窓際警部とその部下が“相棒”となって難事件を解決していく刑事ドラマだが、'00年の放送開始から20周年となる節目を迎えても、人気は衰え知らず。
「今クール放送されている“シーズン19”の初回視聴率は17・9%、15話までの平均視聴率も14%超えです。20年間も、この数字を保っているのは驚異的ですよ」(テレビ誌ライター)
その人気を支えているのは、なんといっても主人公・杉下右京の個性的&魅力的なキャラクターだろう。
「水谷豊さん扮する右京と、部下との軽妙な掛け合いはもちろん“おやおや? 困りましたねぇ”と、お決まりの口グセをつぶやきながら、おしゃれな三つぞろいスーツの胸ポケットから懐中時計を取り出しては優雅に紅茶をすする……細部まで作り込まれた右京のこだわりも、ファンを惹きつけている理由です」(同・テレビ誌ライター)
そんな右京のこだわりトレードマークのひとつが、劇中たびたび登場するおよそ刑事らしからぬかわいらしい愛車─通称“右京カー”だ。
SNS上で相棒ファンがザワついて
「日産のフィガロという車です。すでに絶版車なんですが、クラシカルな雰囲気が人気で、世界中に根強いマニアがいる名車です。ちなみに“右京カー”は『相棒』オリジナルカラーの塗装が施された、この世に1台だけの特注品です」(制作会社美術スタッフ)
かつて、大手模型メーカーから“右京カー”仕様のミニカーまで発売されたほど、『相棒』ファンには愛されている車。ところが!
「その“右京カー”がネットオークションサイトで売りに出されているんですよ」(同・美術スタッフ)
週刊女性がサイトをのぞいてみると……あった! 掲載されている車はたしかにあの白黒ツートンカラー。おまけに出品者の紹介コメントには《テレビドラマで使用歴有り!!》とある。ナンバープレートに並ぶ4ケタの数字も、調べたところ“右京カー”と完全一致。間違いない、本物だ。気になるセリ値だが、2月13日時点の“現在価格”は265万円。ただし入札は0件……。SNS上では、出品に気づいた『相棒』ファンたちもザワついていた。
《右京さんのフィガロが!?》
《今後右京さんはもう運転しないってことかな?》
《もうフィガロが出ないのかなと思うと結構寂しい》
それにしても、どういう経緯で“右京カー”は売りに出されてしまったのか?
オークション出品者に話を聞くと、なぜか不機嫌にこうまくし立てた。
「“『相棒』の車”なんて、ひと言もうたってないでしょ!? ウチはドラマ撮影なんかで使う車を貸し出す仕事をしてるの。販売もするし。普通に仕事してるだけなんだから、勘弁してよ!」
こんな内幕があったようだ。
「'15年放送の“シーズン14”から部下の刑事役は反町隆史さんが演じているんですが、それ以来、なぜか右京さんは反町さんが運転する車の助手席に乗るようになって“右京カー”の出番が、ほぼなくなったんです。“出演依頼”がなくなったのでお払い箱……ということなんでしょうね」(同・美術スタッフ)
車にも降板劇があるとはね。