〈A〉昭和な女子タイプ

【特徴】節約命でわが道を行く!

「1円でも安いものがあるなら、遠くのスーパーへも足をのばす」など、昔ながらのやり方での節約を貫き、投資はギャンブルなので絶対にやらない。その根底にあるのは、かつてはその方法で節約ができた成功体験。「礼状は必ず手紙で」など、伝統や礼儀作法にこだわりが強い人が多いのもこのタイプの特徴です。

 また、「投資など、働く以外でお金を稼ぐのはズルすること」という思い込みも。親の世代がやってきたことを忠実に守ってきた良妻賢母タイプでもあります。

【問題点】効率化よりも努力重視では時代に取り残されます

 自分の信念を貫き通そうとするあまり、情報のアップデートが遅れがち。そのため、「マイホームを持つことが絶対に幸せ」「子どもの進学先は偏差値で選ぶ」など、昔ながらの価値観にこだわりがあり、そのための出費が家計に見合わなくなることも。

 また、節約もそれ以外も、効率よりも努力することを重視。親しい相手への礼状をメールに切り替えるなど、今までと違った簡単な方法に変えることを、「手抜き」と感じてしまい、許せません。「お金を稼ぐ人がいちばんえらい」と思っているので、「家事育児は私の仕事」と背負いがちな一面もあります。

【対策1】人生100年時代を意識しよう

「親世代とは、人生の長さが変わってきています。例えば、1975年の平均寿命は男性71歳、女性76歳(ともに端数切り捨て。以下同じ)。それが2019年には男性81歳、女性87歳。「老後」は確実に長くなりつつあります。年金内でやりくりできるかどうか、ロングスパンで考えてみてください」

 不足が出るようなら、次から紹介する方法で、節約や生活を考え直す必要があります。

【対策2】金利や投資方法の変化を知る

「今、銀行の普通預金の金利は0・001%。超低金利です。預けておくだけではお金はほぼ増えません。一方、昔は、投資はある程度まとまったお金がないとできませんでしたが、いまやワンコインから始められます

 長期分散投資で、リスクを分散しながら、少額から始められる金融商品も数多くそろっています。すぐに使わないお金は投資に回したほうが、賢くお金を増やせ、老後のリスクを低減してくれる可能性が高い。そんな時代といえるのです。

【対策3】時間の使い方を考え直す

 時間がありあまっているなら、特売を求めて遠くのスーパーへ足をのばすのもいいでしょう。ただ、それよりポイント還元率が高いクレジットカードを見つけたほうが、トータルでは、時間もお金も節約できるかもしれません。

 また、現金払いよりクレジットカードや電子マネーを使ったほうが、ATMへ行く時間もカットできます。

「『今のやり方よりいい方法があるのでは?』を考えてみることが大事」

【対策4】ネット情報を活用

 対策3の方法で余った時間を使って、メルカリなどのネットフリマで不用品を売る。あるいは、欲しかったものが中古で安く手に入らないか調べてみる。順番待ちをしていた美容家電なども、中古で手に入れたほうが、素早く安く手に入るし、満足感が高いかもしれません。

「生活をお得に変えてくれるテクノロジーやサービスを探してみましょう」