彼らが解散した翌年の3月、あらためて「発起人はSMAP」と紹介された2016年度の活動報告会の終了後、財団側に取材をした際の回答がこうだった。
《(財団の)設立当初から最低でも10年間、2021年までは必ずやり遂げるものとしています。その後は現地の状況次第で検討していくことになりますが、発起人に関しましてはなんともわかりません。
もし今後(ジャニーズ事務所から取りやめの)申し出があれば致し方ないとは思います。個人的にはそう(最後まで発起人として)思いたいのですが、財団としましてはそれを申し上げられる立場にはございません》
財団の活動自体が設立当初に「10年間」と定められていたことと、仮にジャニーズサイドから「SMAP」の名称を使用することに「NO」が突きつけられた場合は削除もやむなし、といったことだった。
10年目の3.11を直前とした今、財団の広報担当者にあらためて話を聞いた。
「(確かに)当初震災から10年を目標に活動してきましたが、復興庁設置も延長されているように、まだ東北には支援が必要だと考え、終了期間を設けず今後も活動していく予定です。役割としては、今後も変わらず東北の子どもと、そのご家族を支援する活動を行っていく予定です」
今後も変わらず掲載したい
今後も財団としての活動は引き続き行われるようだ。では、HPならびに「SMAP」は残されていくのだろうか。
「はい、活動は継続しますので、今後も運営を公表する手段として使用していきます。(発起人も)今後も変わらず掲載させていただきたいと思います」
SMAPが消えることはないようだ。では、メンバーは現在も財団と関わりがあり、何らかのアクションを起こしているのだろうか。
「発起人の方々の当財団への個人的なご活動につきましてはコメントを控えさせていただきます」
3月9日、10回目となる公益財団法人東日本大震災復興支援財団「2020年度 活動報告会」が開催された。今回は新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、オンライン開催となった。
あらためて財団からは、設立時に撮られた孫氏と王会長、中居との写真を用いて発起人は「SMAPメンバー」と紹介。2011年から2019年まで寄せられた寄付金額も約13億6000万円を超えているようだ。彼らSMAPの呼びかけが大きく働いたこと、そして東北地方の被災者が笑顔になる助けになったことは間違いないだろう。