森田剛のジャニーズ事務所退所に伴い、デビュー日である11月1日に解散するV6。これと同時に、森田、三宅健、岡田准一からなるユニット『Coming Century』、通称“カミセン”の活動終了も明らかになった。
突然の悲報に肩を落とした多くのファンがいる一方で、坂本昌行、長野博、井ノ原快彦の『20th Century』の存続は唯一の希望になっていることだろう。
「1995年のデビュー時より結成されたカミセンに対し、当初の3人は“アダルト組”という扱いで、ジャニー(喜多川)さんから“トニセン(20th Century)”を命名されたのはしばらく経ってから。というのも、もともとV6は“剛健”コンビを売り出すために結成されたグループとされ、SMAPやTOKIOと同世代の坂本らはデビューできていなかった、いわば“残り物”扱いをされていたところがあったのです。
ジャニーさんには“3人組最強説”という持論があり、仮にV6として人気が出なかった場合はカミセンだけ残す構想もあったと言います」(スポーツ紙ジャニーズ担当記者)
カミセンの引き立て役だった
同世代のライバルたちが華々しく歌い踊る一方で、苦労を重ねてようやくデビューできたトニセンにあてがわれたポジションは、森田ら年少組の“引き立て役”。しかし、彼らはいい意味で、ジャニー喜多川さんの期待を裏切るようになる。
「Jr.時代からズバ抜けた人気でしたが、まだまだ歌や踊りに課題があったカミセンを上手くフォローしたことで、非常に見栄えのあるグループへと変貌していきました。坂本くんはそれこそ『光GENJI』のバックダンサーを務めあげ、イノッチと長野くんもデビューを目指して長らく下積み生活を送ってきたのですから、その実力は折り紙付き。
カミセンのバックアップだった彼らは、次第にメインボーカルの地位を築き、V6になくてはならない存在になったのです」(前出・ジャニーズ担当記者)
こうして、指折りの実力派ユニットとして存在感を高めたトニセン。2017年には3人による主演舞台に臨むにあたり、ジャニーさんから直々に公演名『TTT(TWENTIETH TRIANGLE TOUR)』を頂戴する。そんな“恩師”が他界した2019年7月にも第2弾公演を成功させた彼らが、トニセンを存続させてきた背景にはそんなジャニーさんへの恩返しの意もあるのだろう。
「それにしてもV6の解散も含めて、3月末をもって長瀬智也のジャニーズ退社が決まっているTOKIOにはもったいなさを感じてしまいますね。アイドルとして積み上げてきたステージ経験があり、ジャニーさん直伝のエンターテイメントをまだまだ体現できる年齢ですよ。思い切って、V6とTOKIOが合流してユニット結成、それこそ“ジャニーズSr.”の復活もアリだと思います」(前出・ジャニーズ担当記者)