「3月16日に俳優の佐藤健さんと神木隆之介さんが所属していた事務所『アミューズ』を3月いっぱいで退社し、新会社に移籍することが発表されました。看板俳優2人がそろっては珍しいですね」(スポーツ紙記者)
この電撃移籍には新会社『Co-LaVo』の代表となる千葉伸大氏の存在が大きい。
「彼は長いことマネージメントの仕事に就いていたのですが、社内人事により離れることになったんです。それで“プロデュース業ができないなら独立する”と決心。彼を信頼していた佐藤さんも神木さんも追随することになりましたが、アミューズとの話し合いの結果、協力関係を結んだ新会社の設立という“暖簾分け”のような形に落ち着いたんです」(芸能プロ関係者)
佐藤と神木の心を動かした千葉氏とは、何者なのか。
赤西仁と錦戸亮のYouTubeに影響を受けて
「アミューズといえば、サザンオールスターズやポルノグラフィティといった音楽が強いイメージの事務所でしたが、千葉さんの育成力で現在の“イケメン若手俳優”が多数在籍する事務所になりました。昼夜問わず働いているため、“いつ寝ているんだろう”と周囲から心配されるほど」(芸能プロ関係者)
そんな“不眠”マネージャーは、佐藤と神木をデビュー当初から担当していた。
「佐藤さんを顔だけの俳優で終わらせないよう、大河ドラマや朝ドラといった大作に出演させたりとキャリア作りに余念がありませんでした。神木さんにいたっては、父のように慕われており、一時は千葉さんのファッションを彼がまねするほどでしたね」(同・芸能プロ関係者)
恩人である千葉氏の退社とは別に、今年デビュー15年目を迎えた佐藤自身も将来について悩んでいたようだ。
「佐藤さんは“事務所の壁を越えた活動がしたい”と周囲に語っていました。'20年11月に赤西仁さんと錦戸亮さんの動画配信でコラボした際は、ジャニーズから独立して活動する2人に刺激を受けたそうです」(テレビ局関係者)
神木の移籍も、佐藤と一緒だからこそ決断できたのかもしれない。
「'14年公開の映画『るろうに剣心』で共演したふたりは、お互いに殺陣を行ったことがきっかけで親睦を深め、今では大親友。神木さんは信頼する千葉さんと同じくらい、佐藤さんと一緒に仕事をしたいんでしょうね」(前出・芸能プロ関係者)
かつて佐藤は神木との対談でこのように語っている。
《俳優って基本的に孤独な仕事だけど人と一緒に頑張ることで、新しい何かが生まれる。それが楽しくて僕は俳優を続けているんだと思う》(『MORE』'15年11月号)
強い絆で結ばれた3人が“コラボ”すれば、佐藤が語る“新しい何か”が生まれるに違いない。