同紙はスクープが誤報だったと全面的に認めたことになる。スポーツ紙関係者に取材したところ、「『日刊』のお偉いさんが謝罪に出向いたとか記事の担当者が飛ばされた、なんて話も出ています」との声も聞こえてきた。
それから1年ほどたった2017年にも、再び有吉と夏目が交際しているとの噂が浮上してきたのだった。有吉の車が夏目のマンションの近くに停まっているのが目撃されており、それも1度だけではなく複数回。しかし、結局ふたりのツーショットが報じられることはなかった。
結局、ふたりはゴールインしたのだが、気になるのは“前回”のときは完全にスルーを決め込んでいたワイドショーが今回はこぞって結婚報道について取り上げていること。そして、5年前の“結婚・妊娠報道“についてはいっさいなかったかのように扱っている点だ。たとえそれが誤報と認定されたにせよ、そのような話があったことについては触れてもおかしくないだろう。
今回、有吉・夏目の結婚報道を実際に報じた民放ワイドショースタッフに話を聞いてみたところ、
「現場はかなりピリピリしていて、現場チーフから演者に“5年前の報道については触れないで下さい。私のクビが飛びますから”と伝えられたそうです。なんだかただならぬ雰囲気でしたが、私にはなぜだかわかりませんでした」
もちろん名前は出せないが、このスタッフは、まだ入社5年目以内のADである。すでに“あの報道”から5年の時が経っていることで、当時を知る者とそうでない彼との間に情報の分断が起こっている。なぜ触れられないかについては上層部のみぞ知るということか。
結婚記事の向こうに、悔しさをにじませる記者の顔が見える。
<芸能ジャーナリスト・佐々木博之> ◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。