1971年の『仮面ライダー』から、現在放送中の最新作『仮面ライダーセイバー』まで連綿と続く“仮面ライダーシリーズ”は、今年で50周年を迎えた。
衣類にバッジにアクリルスタンド、お菓子に焼酎など、50周年を記念したさまざまなグッズの発売、シリーズの人気エピソードのセレクション放送、さらには87年から放送された人気作『仮面ライダーBLACK』のリブート作品『仮面ライダーBLACK SUN』の製作決定などが続々と発表されている。
まるで“シン・大喜利”状態
なかでも大きな注目が集まったのは、5日に発表された、庵野秀明脚本・監督の映画『シン・仮面ライダー』の製作だ。
ある映画ライターが言う。
「庵野監督の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は現在大ヒット公開中ですが、その熱気のさなかに庵野監督最新作の発表、しかも“シン”を冠したタイトルということで、大きな盛り上がりをみせています」
『シン・エヴァンゲリオン』をはじめ、2016年に公開され大ヒットした映画『シン・ゴジラ』の総監督・脚本、そして、企画・脚本をつとめ現在公開日調整中の映画『シン・ウルトラマン』と、庵野秀明が関わる近年の映画のタイトルにはすべて「シン」というフレーズが付随したものになっている。前出のライターが続ける。
「従来のゴジラ映画に愛を込めつつも、これまでの作品と全く異なる新しいゴジラ映画像を作り上げたことは衝撃的でした。まだ特報段階ですが、『シン・ウルトラマン』も、初代ウルトラマンの世界観を下敷きにしつつ、新たなウルトラマン像の誕生はおおいに期待できます。そんななかで、ゴジラシリーズ、ウルトラマンシリーズと並ぶ日本の代表的な特撮コンテンツのひとつである仮面ライダーを手がけ、しかもタイトルに“シン”もつく。エヴァ完結で盛り上がる空気もあり、それは期待しかないですよね」
まさかの『シン・仮面ライダー』発表で、一部で、『シン・機動戦士ガンダム』、『シン・ゴレンジャー』、『シン・風の谷のナウシカ』に『シン・ルパン三世』、『シン・セーラームーン』などなど、庵野監督に「シン・○○」シリーズとして過去の名作を新たに製作してほしいという願望の声が、ネットやSNS上に多数みられた。
「なかには『シン・サザエさん』とか『シン・ドラえもん』とか、さらには『シン・水戸黄門』や『シン・3年B組金八先生』など、絶対ないだろうという作品にも“シン”をつけ、どの“シン”が面白そうかを競う“シン・大喜利”状態になっています。完結したばかりなのに、『シン・シン・エヴァンゲリオン劇場版』というものも見ました(笑)」(同)