人間と地球の「やるべきことのリスト」

 17の持続可能な開発目標は以下の通り。

1. あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる

2. 飢餓を終わらせ、食糧安全保障および栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する

3. あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する

4. すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し生涯学習の機会を促進する

5. ジェンダー平等を達成し、すべての女性および女児の能力強化を行う

6. すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する

7. すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する

8. 包摂的かつ持続可能な経済成長およびすべての人々の完全かつ生産的雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する

9. 強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進およびイノベーションの推進を図る

10. 各国内および各国間の不平等を是正する

11. 包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市および人間居住を実現する

12. 持続可能な生産消費形態を確保する

13. 気候変動およびその影響を軽減するための緊急対策を講じる

14. 持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する

15. 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、並びに土地の劣化の阻止・回復および生物多様性の損失を阻止する

16. 持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する

17. 持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

※太字は編集部による指定

 これが《人間と地球の「やるべきことのリスト」》だという。さらにそれぞれの目標について、具体的な達成手段や時期などを示した計169のターゲットを定めている。

カラフルな17色は世界が目指すべき目標を指す
カラフルな17色は世界が目指すべき目標を指す
【写真】カラフルな17色は世界が目指すべき目標を指す

 ところで、バッジはどうすれば手に入るのか。

 国連広報センターのホームページの記述によると、同センターや国内に事務所を置く関連機関では販売していない。米ニューヨークにある国連本部のオンラインショップで10個単位で購入できるという。

「国連の許諾を得れば SDGs ロゴは使用でき、民間でバッジをつくることもできる。ネットでは1個1000円前後で売買されているようだが、模倣品もあるから注意したほうがいい」(前出の記者)

 言うまでもなく、行動が伴わなければバッジをつけたところで何の意味もない。

◎取材・文/渡辺高嗣(フリージャーナリスト)

〈PROFILE〉法曹界の専門紙『法律新聞』記者を経て、夕刊紙『内外タイムス』報道部で事件、政治、行政、流行などを取材。2010年2月より『週刊女性』で社会分野担当記者として取材・執筆する