最低賃金ランキング
■最低賃金■
1位→東京都……1,013円
2位→神奈川県……1,012円
3位→大阪府……964円
4位→埼玉県……928円
5位→愛知県……927円
〈厚生労働省2020〉
最低賃金とは最低賃金法により定められた賃金で地域別と産業別とが設定されている。今回は地域別最低賃金を比較。最低賃金の全国平均は902円。最低賃金が最も高いのは東京都、最も低いのは秋田県で792円。
「人口が多く、年収や家賃が高い都市部で最低賃金が高く、農業就業者が多い地方で最低賃金が低めです。都市と地方を分ける典型的な指標といえるでしょう」
労働時間と収入は比例しない!?
■労働時間■
1位→神奈川県……501.5分
2位→千葉県……499.5分
3位→福岡県……496.0分
4位→奈良県……494.0分
5位→北海道……493.5分
5位→東京都……493.5分
〈社会生活基本調査2016〉
ここでは15歳以上の男女有業者の週全体の労働平均時間を比較。有業者とは収入を得ることを目的とした仕事を持っている者のことで、サラリーマンのほか、パートタイマーやアルバイトも含まれる。
「労働時間が長いというのは第3次産業(サービス業)の多い都会型の特徴です。愛知や岐阜など第2次産業が盛んなところは労働時間が短いというデータがあります。これは工場などは機械の稼働時間が決まっていて個人の都合で残業できないからでしょう」
単純に長時間働けばそれだけ賃金が入ってお金持ちになるような気もするけれど……。年収1千万円以上の世帯数が1位の東京は意外に5位。残業代の出ないサービス残業が他の上位県のサラリーマンに多いと推測される結果に。
仕送りが多い都道府県は?
■仕送り額■
1位→徳島県……160,566円
2位→鳥取県……144,834円
3位→福島県……141,775円
4位→高知県……140,271円
5位→大分県……129,351円
〈家計調査2016〉
1世帯あたり年間仕送り額の全国平均は6万8990円。ただし、これは仕送りをしていない世帯も含んだ世帯数からの平均値。年間仕送り額が最も多いのは徳島県で16万566円。
「地方から都市部の大学へ子どもを入れると、4年間で1千万円は必要といわれていますからね。このランキングは大学生の数と反比例の相関があるのです。大学がないから他府県の大学へ行くことになる」
若い人が進学で都会へ出てしまい、そのまま就職してしまうことを懸念して「地元に大学を!」と頑張っている地方の行政も増えている。