約14億人を抱えるおとなりの巨大国家では、今、起きていることもスゴかった! 常にトンデモな話題を提供し続ける中国の最新版“ありえない”ニュースを、ピックアップしてお届け!
中国でも人気のジャニーズタレント
山下智久や赤西仁の話題が物語るように、中国ではジャニーズ(出身)タレントの人気が高い。
なかでも長らく絶大な人気を誇るのは木村拓哉(48)だ。2004年に、映画『2046』に出演した際の沸きぶりはすさまじかった。
「ウォン・カーウァイ監督が、トニー・レオンやチャン・ツィイーなど、アジア中のスターを集めて製作した中国・香港映画です。木村さんは準主役級で出演。難解な作品としても知られています」(映画ライター)
筆者は当時、中国で勤務していたこともあり、新聞の芸能記事にも木村拓哉は“万人迷”(みんながファンになってしまうといったニュアンス)と書かれていたと記憶している。木村拓哉は中国での活動を意識しており、中国発のSNS・微博(ウェイボー)にアカウントを開設、中国語で投稿もマメに行っている。
木村拓哉の次女のKoki,も微博アカウントを開設し、100万人以上のフォロワーがいることからかなり注目されていることがうかがえる。Koki,は今年2月にスタートした中国のボーイズオーディション番組「創造営2021」に特別審査員として登場して話題になっていたが、3月にヴァレンティノのCMで着物の帯の上を歩かせる演出で炎上。SNSで批判の集中砲火の結果、CMは削除されヴァレンティノは謝罪文を発表。問題なのはCMの制作者であり、批判の矛先がKoki,の両親の木村拓哉や工藤静香(日本と同様、中国でもあまり芳しい評価ではない模様)にも向かうのはどうかと個人的には思うのだが。
CMの炎上について中国のネットユーザーはKoki,について擁護する意見が多く、「他国の文化に対する敬意がこれっぽっちもない」「欧米はアジア人に対する偏見がひどい」「今回ばかりは日本を支持したい」といったコメントが。確かに西洋人によるアジアの風習蔑視のような内容はどうにかしてほしいところだ。
近年は中国のエンタメ界隈でギャラが高騰、バブル状態ということから日本人のタレントが続々と微博アカウントを開設。年々、日本の芸能界に見切りをつけているようで、一抹の寂しさを感じるのは筆者だけではないはずだ。