東ブクロの次はコブクロか! またしても女性スキャンダルが報じられた。コブクロの歌の世界が美しいだけに、不倫相手が自殺未遂を図ったというニュースはネットで大炎上した。

 ところがである。

 そもそも民放テレビ局のランキングや独自調査ほどテキトーなものはないというのが放送業界の定説だが、最近はAIによるチョイス方法が信ぴょう性を裏付けるようになってきた。しかしながら今回のコブクロネタが浮き彫りにしているのは、ネット記事ランキングを番組冒頭のウリにしているフジテレビ系『めざまし8』の信ぴょう性。どうも怪しくなってきた。

 俳優の谷原章介(48)がMCを務める同番組は、ネット記事ランキングを冒頭のウリにしている。

 スタジオには巨大なパネルが2枚レイアウトされ、「SNSから抽出した最新ニュースワードランキング」と「AI集計記事アクセスランキング」でそれぞれ8本ずつ、ネットで読まれているニュースを取り上げる。

『とくダネ!』最終回にコブクロが出演

 人気デュオ、コブクロの大きいほう、黒田俊介(44)の不倫報道。文春オンラインが報じて、ネットで大炎上したのが11日。翌12日、コブクロネタは圏外だった。

「緊急事態ネタやスギHD会長にワクチン便宜か、といったニュースがランクインしているのはわかりますが、コブクロネタが入らずに米求人件数過去最高、仏陸軍日本で初の演習、あたりがランクインしているのはちょっと眉唾ですね」

 とスポーツ紙記者も苦笑いで指摘する。 

「坂上忍の『バイキングMORE』のランキングでは少し前、こんなことがありました。週刊文春が近藤真彦の不倫を報じた際、発売日の木曜日から週明けまでまったくランクインしていなかったのです。ところが近藤が謝罪文を発表した翌日には、いきなりマッチ不倫として注目記事1位にランクインしていましたからね。ずいぶん都合のいいランキングだなって(笑)」

 と指摘するのはテレビウォッチャーを自任する放送作家だ。『めざまし8』は、SNSやAIが抽出することを押し出しているだけに、

「データ的には正しいと思いたいですけどねぇ。ただ、先月末、マッチがジャニーズ事務所を退所したことも、あれだけ大騒ぎになったのに、ランクインしませんでした。TOKIOが会社を設立したとか、ジャニーズタレントがコロナになったというのはランクインしていましたから、今度、ジャニーズタレントにスキャンダルが飛び出した際にランキング入りするかどうかが注目ですよね。そのときに、ランキングの信ぴょう性がわかります。今回のコブクロネタは、疑惑のにおいがプンプンという感じです(前出・放送作家)

 前出・スポーツ紙記者は、こんな読み解きをする。

「前番組の『とくダネ!』の最終回には、コブクロが出演して別スタジオでしたが生歌唱したんです。『めざまし8』には前番組のスタッフがほぼ残っている。恩義があるコブクロに気を使った、という見方も、あながちはずれじゃないと思いますけどね」

 テレビ番組のランキングにいちいち目くじらを立てても仕方ないが、AIが記事のランキングづけを間違えるわけはない。コブクロネタも、ランキング(1位~8位)の1歩手前あたりでそこそこ炎上していたのかもしれない。

〈取材・文/薮入うらら〉