【浅野温子】“朝にトマト”で調子

《朝にトマトを食べている。朝は水分があるものがいいじゃないですか。何となく続けてたら調子いいなと思って。私、ちゃんと3食食べられない人なんですよ。こういうものを入れてると体調をみんなに合わせられやすかったりとか、自分でもちょっと集中したいなってときはあんまり胃に入れない》(TBS系『はなまるマーケット』にて)

トマトは、強い抗酸化作用のあるリコピンを多分に含み、身体の調子を整えるアンチエイジングに最適の食べ物。リコピンの吸収率が最もいいのは朝といわれています。朝にトマトを摂取する浅野さんの健康法は理想的ですね。トマトそのものではなくトマトジュースでも同様の効果があるのでおすすめ」

 浅野が“ちゃんと3食食べられない”と語っているように、規則正しく食事をとれない人も多いだろう。中には、あえて1日1食という人もいるだろう。しかし、

「栄養が足りていない状態で1日1食を取り入れるのは控えたほうが賢明だと思います。空腹状態を長くすると長寿遺伝子であるサーチュイン遺伝子が働き、細胞を若返らせる説もあるのですが、これは合う、合わないもあり体質によると思います。また、1食で十分な栄養がとれるのかという問題もあります」

 合わない人は、少量でもいいので、栄養価の高いものを多く取り入れるほうがいい。

例えば、お味噌汁。塩分をとりすぎるため血圧が上がってしまうのではないかといわれますが、ビタミン、ミネラルが豊富で、アミノ酸も10種類以上含む抗酸化作用の高い食べ物です。忙しい方は、インスタントのお味噌汁でも大丈夫。わかめやネギなどご自宅にあるものを入れて召し上がってもいいですね」

【浅野ゆう子】歯のかみ合わせでシワ予防

《季節の有機野菜や果物を20種類ほど入れ、豆乳、はちみつ、甘酒などをミキサーにかけて作るスムージーを毎朝飲んでいます。たてジワが出やすい口元のため、歯のかみ合わせを整えることが大事なので、歯医者さんにマメに通っています》(雑誌『クロワッサン』より)

浅野ゆう子
浅野ゆう子

「先述したとおり、野菜だけではなく、タンパク質を含む豆乳を加えることで、きちんと栄養をとることにつながっています。また、大豆のイソフラボンは、女性ホルモン『エストロゲン』(卵胞ホルモン)に似た働きをし、女性の美しさや若々しさを手助けしてくれます

 歯並びもとても重要で、アンチエイジングのために歯を意識するのは大正解という。

「年を重ねてくると歯は、前に動いてしまいます。すると、歯間が開き、かみ合わせが悪くなり、かまずに食べてしまうため太りやすくなってしまう。顔のゆがみの一因にもなって、シワにもなりやすいんです。

 また、歯周病は、歯ぐきの炎症や虫歯の原因になるだけではなく、全身的な慢性疾患の原因となることもわかっています。かむ力は認知症予防としても非常に有効といわれていますから、歯のかみ合わせを意識することは、とても大切なことだと思います