“金賞”多すぎ問題
から揚げブームの到来とともに、ひとつの“怪”が生まれている。
《どのから揚げ店も金賞受賞している説》だ。
クマムシの長谷川俊輔も自身のツイッターでこうつぶやいている。
《え、からあげグランプリって 全部金賞なのかよ!!!! なんだこのカラクリ!!!! 逆に考えれば常に金賞を味わえるのか!!!》
これはいったいどういうことなのか。
そもそも「からあげグランプリ」とは?
「本当にうまいから揚げ店を決めるべく、2010年より毎年開催している人気投票企画です。
日本唐揚協会という団体が主催しているのですが、蓋を開けてみるとあの手この手の切り口で受賞させているのです。例えば《東日本しょうゆダレ部門》《西日本しょうゆダレ部門》などはまだわかります。《バラエティ部門》、《ニューウェーブ賞》、《ハイボールにピッタリの唐揚げ賞》などまであります」(全国紙記者)
'08年の設立以降、日本一のから揚げを決める『からあげグランプリ』は'10年から毎年開催されている。
4月14日に開催された「第12回からあげグランプリ」の内訳を見てみると、エントリー総数921店に対してノミネートは175店。うち、受賞が86店と、出品したすべての店舗が受賞しているわけではないようだが、街ではやたらと、
《からあげグランプリ金賞受賞》
の触れ込みを見かける。
いったいどういう仕組みになっているのか。