本当の反省点に気がつきました
長谷川 確かに自分も台本どおりにリアクションしてるときは、ちょっと恥ずかしさを感じてます。でも、何も知らずに行くのってすごく怖いですよね!?
原田 本来は怖いですよね。ただ、僕は若いころに『世界ウルルン滞在記』というドキュメンタリーによく出ていたんですけど、その番組はすべてぶっつけ本番だったんです。現地の人との交流もやることなすことすべて初めてで、僕が本気で困っているところを撮影するスタイル。そのせいで自分が初めての体験に戸惑うのが“快感”になっちゃったんですよ。
一方で役者の仕事では監督によっては一挙手一投足指示どおりに動かないとOKが出ない場合もある。役者は基本的にはがんじがらめなので、ある程度フリーなバラエティーや旅番組では自由を楽しませてもらってます。実はバラエティーの台本はあまり読んでないんですよ。
錦鯉 え?
原田のマネージャー そうなんです。全然読んでないんですよ!
一同 (爆笑)
渡辺 自分はめちゃくちゃ読み込んでますね……。でも、原田さんの仕事の姿勢には憧れますね。なにかすごく……大切なことを思い出させてもらいました。
長谷川 うん……。俺たち、自分が楽しむことを忘れてたよね。
渡辺 今わかりました。僕らの反省は仕事を楽しむのを忘れていたことです!
長谷川 でも、もう一回リベンジしたいので来年も呼んでください! それまでに何か反省点作ってきます。
原田 いつでも来てください! とはいえ、何もやらかさないのがいちばんです(笑)。
【本日の、反省】錦鯉さんには初めてお会いしたのですが、開始数分でおふたりの人のよさと仲のよさが伝わってきました。片方の才能におんぶに抱っこではなくて、お互いに足らない部分を補い合いつつ、いい化学反応を起こしているコンビ。最近の若手お笑い芸人の人たちはスタイリッシュだけど、錦鯉は真逆ですよね。年齢が醸し出す泥臭さと潔さが、今の時代では逆に新鮮に映っているのかも。とてもすてきなおふたりでした。ぜひまた来てください!
《取材・文/大貫未来(清談社)》