ステレオタイプを本人たちに聞いてみた
【インタビュイーの紹介】
1. アイダさん(20歳、好きなバンド『己龍』、職業:キャバ嬢)
2. ハラダさん(19歳、好きなバンド『己龍』、職業:居酒屋店員)
3. ミヤタさん(20歳、好きなバンド『R指定』、職業:キャバ嬢)
4. タカクラさん(21歳、好きなバンド『NOGOD』、職業:一般事務)
――今日はありがとうございます。みなさんがV系にハマったきっかけから伺えればと。いつごろからバンギャデビューしましたか?
ア:え~、いつごろ~? 気づいたら? みたいな感じ。
ミ:やばい(笑)。マジで「気づいたら」だよね。
タ:あたしは(最初にハマったバンドが)『ナイトメア』だけどね。高校とか?
ミ:古っ! やばい。
ハ:あ~、でもナイトメアは聞いてた。(主題歌だった)『デスノート』観てたから。で 、『プラスチックツリー』を聞き出したのは覚えてる。
――みんな高校生くらいから……?
ア:たぶん。16(歳)くらいじゃね?
――V系のどこが好きだったんですか?
ミ:いや、もう顔だよね。尊い。顔が尊い。顔ファンって言っちゃったら叩かれそうだけど(笑)。
ア:いや、でもやっぱ、見た目の尊さは大事じゃない?
タ:あと歌詞がいい。かわいい。
ハ:ファッションとかもおしゃれでかわいいよな。
――かわいい?
タ:え、なんか、かわいくない?
ア:めっちゃわかる。かわいいし美しい。
ミ:なんだろ。「病みかわ」なんだよね。
――服装とか世界観をマネしたくなる?
ハ:したくなるっていうか、もう推しになりきるよね。
――なるほど。
ミ:あと(音楽性が)重たくてノレるからハマれる。なんかストレス発散できる……。超楽しい。ライブも独特なノリじゃない?
ア:独特だよね(笑)。唯一無二感がいい。
タ:ほんとそれね。V系は唯一無二感が強め。
――他の世界にはないのが好き?
タ:うん。非日常感というか。好きな格好してても許されるし。ひたすら楽しいよね。毎日がハロウィンって感じ。
ア:間違いない。バンギャって、そういうもんだしね。この集まり自体が唯一無二のコミュニティ。
――もともとバンギャになる前からアイデンティティというか、個性を強調したかった?
ミ:目立つの好きって感じ?
ア:あ、でも私は女子高だったけど、目立つタイプじゃなかった(笑)。むしろ陰キャ寄りだったけど、量産型にはなりたくなかったって感じ。