歯磨きのポイントは「歯間」と「フッ素」
「奥歯を失わないためには、口腔のセルフケアが欠かせません。なかでも歯磨きは、歯周病予防の基本です」
先生の「これだけは押さえておきたい歯磨きのポイント」は、次の2つです。
(1)1日に1回、最低でも5分間、できれば10分間ほど「歯間に入る歯ブラシ」や「歯間ブラシ」でブラッシングする
(2)フッ素入り歯磨き剤を1日2回以上使って、歯を磨く
「私がおすすめするのは、ブラシの硬さが「ふつう」で、植毛が「2列」の歯間ブラシ。歯間に入る歯ブラシがない場合は、通常の2列歯ブラシで磨いてから、歯間ブラシを使います」
フッ素入り歯磨き剤を使うのは、虫歯予防のため。
「虫歯の初期には、歯から唾液中にカルシウムやリンが溶け出しますが、フッ素にはそれを元に戻す「再石灰化作用」があります。成人の場合は、高濃度フッ素配合の歯磨き剤を選んでください」
毎日の口腔セルフケアで、ぜひ歯と身体の健康を守っていきたいものです。
教えてくれた人……山本龍生先生
神奈川歯科大学大学院歯学部教授・歯学博士。予防歯科学、口腔衛生学、社会歯科学の第一人者。
「ボケたくなければ『奥歯』は抜くな」(青春出版社)
神奈川歯科大学大学院歯学部教授・歯学博士。予防歯科学、口腔衛生学、社会歯科学の第一人者。
「ボケたくなければ『奥歯』は抜くな」(青春出版社)
(構成/塚田有香)