目次
Page 1
ー 中高年以降は要注意!加齢で巨大化する鼻
Page 2
ー 洗濯バサミは絶対NG!まずはメイクで錯覚を
Page 3
ー 友利先生直伝!メイクで鼻を目立たなくするテクニック ー 毎日コツコツ!いちばん大事なことは骨のケア

 テレビを見ていて「この芸能人、こんなに鼻がデカかったっけ?」と感じたり、マスクを外して鏡に映る自分を見て「私の鼻、にんにく化してる……?」なんて、ひとりごちてしまったりした経験はないだろうか。

中高年以降は要注意!加齢で巨大化する鼻

「過去の自分の写真と比べて鼻が大きくなっていると感じたなら、それは目の錯覚ではなく、本当に鼻が大きくなっているんです。鼻の巨大化は、骨が萎縮して起きる“老化現象”のひとつなんです」

 そう話すのは、美容皮膚科医師の友利新先生。骨の萎縮と鼻の巨大化は、どのような関係があるのだろうか。

若いころから比較的大きな鼻が印象的だったお笑い芸人の内村光良(58)。年齢を重ね、「変化が気になる」と、感じる視聴者が続出しているよう
若いころから比較的大きな鼻が印象的だったお笑い芸人の内村光良(58)。年齢を重ね、「変化が気になる」と、感じる視聴者が続出しているよう

「鼻は、頭蓋骨の中心にある空洞の上に鼻骨と薄い皮膚と軟骨がのり、それを皮膚で覆う形でつくられた器官です。年齢を重ねて骨の量が減少すると、鼻がある頭蓋骨も萎縮して空洞が広がります。

 その結果、空洞と一緒に鼻も横に引っ張られていき、小鼻が大きく広がってしまうんです。さらに40代以降はのたるみも加わって、よりボテッとした印象になる、と考えられています」

 特に、閉経した女性女性ホルモンが減少して骨の量も少なくなるため、頭蓋骨の空洞も大きくなりやすいという。

 骨が減るのは老化現象なので、年を取れば誰しも鼻が大きくなるが、「団子鼻やわし鼻などもともと目立つ鼻の人は、より強調されてしまいます」と、友利先生。

「鼻は顔の中心にあるため、その人の印象を左右するパーツでもあります。一般的にはあまり目立たず、特徴のない鼻が“美しい鼻”といわれているんです。

 若いころから鼻が目立たない人は、加齢で鼻が大きくなっても気づかれにくい、という特徴がありますね。ただ、顔の美しさは全体のバランスで考えるものなので、鼻の形や目の大きさなど、パーツだけで判断するのは禁物。

 個性的な鼻がチャームポイントになっていたり、大きな鼻でバランスが取れている顔の人もいるので、鼻の造形にとらわれすぎないようにしましょう」(友利先生、以下同)

 また、近年の“マスク生活”も鼻に注目が集まりやすい環境になっているという。

「私たちはマスクをしている顔を見ると『この人は鼻の存在感がなく、口元もキレイなはず』と、隠れている部分を勝手に補正して全体像を想像します。

 そのため、マスクを外したときに、本来の顔を見ると『鼻が大きい!』と感じたり、想像と違ってガッカリしたりしてしまうんです」

 それは自分自身に対してもいえるという。自分のマスク顔に見慣れてしまって自分自身を美化しているので、余計に鼻が大きくなったように感じてしまうこともあるとか。

「ちなみに、マスク生活でよく耳にしますが、長い間マスクをしていても、鼻が低くなったり、大きくなったりと、骨格が変わるようなことはありません」

 なお、手足の先端や鼻、顎など身体の一部が大きくなる「先端肥大症」などの病気の場合もあるので、変化が気になる場合は病院の受診を。