日本人男性の3人に1人、女性では4人に1人が肥満という現代。心筋梗塞など病気のリスクも高まるので「見た目はもちろん健康のためにやせたい」と思っている人は多いはず。とはいえリバウンドを繰り返したり、なかなか結果は出づらいもの……。肥満の専門医・藤井崇博先生が導き出す「成功」「失敗」の分かれ目とは?
「3分のストレッチですぐにウエストが細くなる」「○○だけを食べて1週間で5キロやせる」など、SNSや動画投稿サイトには、短期間で簡単に結果が出るというダイエット情報があふれている。試してみても、まったく結果が出なかったり、かえって体調を崩してしまうことも。
成功の秘訣は正しい知識と継続
「最速最短で結果を出したい気持ちもわかりますが、魔法のように短期間で健康的にやせる方法はありません。自分の身体ときちんと向き合い、食事や運動などの生活習慣を見直し、中長期的に取り組むことが、結果的にダイエットの一番の近道なのです」
と言うのは、循環器内科専門医で医療ダイエット専門のディオクリニック統括院長の藤井崇博先生。
ダイエットは美容面だけでなく、健康な身体を維持するためにも重要。肥満はがんをはじめ、さまざまな病気のリスクを増大させる。
「特に女性の場合は、肥満細胞から女性ホルモンの一種であるエストロゲンが産生されることで、乳がんや子宮体がんのリスクが上昇します。イギリスの研究では、閉経後の女性は体重が5キロ増えるごとに乳がんリスクが11%上昇するという結果も。中高年以降は元気に長生きするためにも、正しいダイエットが必要です」(藤井先生、以下同)
ダイエットの第一歩は自分の身体と向き合い、無理のない目標を設定をすること。一つの目安になるのが、肥満度を現す、「体重(kg)÷〔身長(m)〕2」の計算式で算出できるBMIだ。
「中高年女性の場合、普通体重とされる25未満を目標にするとよいでしょう。また、BMIが適正でも、お腹回りがぽっこり出ている人は要注意。女性は腹囲が90cm以上だと、内臓脂肪がたまっている可能性が高く、動脈硬化や血栓の原因にもなるため、お腹回りのサイズも気にかけて」