小川アナの夫から感じる“ブランド主義”
ハイスペすぎる男性との結婚と言えば、『女性セブン』(6月17日号)が『news23』(TBS系)でキャスターを務める小川彩佳アナウンサーが離婚の決意を固めたと報じています。
小川アナの夫、豊田剛一郎氏と言えば、東大医学部卒で、医療ベンチャー「メドレー」代表(現在は辞任)の超ハイスペ男性。小川アナは才色兼備の女子アナですし、小川アナのお父さまは某有名私大で教授職を務める医学界の権威。小川アナにとって、お相手が医師であることは自分の生育環境に近いという意味で安心感があったことでしょう。一方の豊田氏にとっても、小川アナと結婚すれば自慢の女子アナ妻と、岳父を通じて医学界により広い人脈を得て、自分のビジネスに活かすことができるかもしれません。私は婚活中の女性に「結婚はメリットで決まる」とお話ししていますが、まさに双方にとってメリットありまくりの結婚だったと言えるのではないでしょうか。
しかし、今年の2月に『週刊文春』が豊田氏と一般女性Aさんとの不倫を報じます。Aさんは同月発売の『週刊ポスト』で、豊田氏との関係について“告白”しています。
簡単にまとめますと、Aさんは豊田氏と交際していたけれど、小川アナと結婚してしまった。しかし、二人の関係は豊田氏の結婚後も続き、彼女のマンションで週3の逢瀬を重ねていたとのこと。
善良な人は、小川アナと結婚してからも週3で会っていたなんて、本当はAさんのことが好きだったのではないかと感じる人もいるかもしれませんが、私は豊田氏の徹底したブランド主義のようなものを感じたのでした。妻は社会的栄誉をわかちあう存在なのでエリートの自分にふさわしいブランドな女性を、しかし、人に見せる必要のない、むしろ見せたくないつきあいは一般女性というふうに“使い分け”しているように感じたのです。
こう書くと豊田氏を責めているようですが、たとえ豊田氏が用途で女性を使い分けるブランド志向であったとしても、他人に責められる筋合いはありません。学歴などのブランドがあると、やりたいことに近づくチャンスが格段に増えることは間違いないでしょう。豊田氏はそれらを努力して自分の力で得てきたでしょうから、同等のものを相手に求めるのは至極当然のことです。
ブランドとは何かを定義すると、「わかりやすいもの」と言い換えることができるでしょう。たとえば、「すごくきれいな子がいる」といってもどの程度かわかりませんが、「『ミス日本』のファイナリストになった子」と言えば「プロの審査員に評価されるほど、きれいな人なんだ」と瞬時に伝わります。ですから、ビジネスでは、ブランドや数字を用いて説明することが多いわけですが、このブランド志向を家庭生活に持ちこむと、家庭円満からは遠くなるのではないでしょうか。家庭内の幸福というのは「わかりにくいもの」で、ブランドと対極にあるものだと思うからです。