木村拓哉と工藤静香の次女で、モデルのKoki,に新たなキャリアが追加されそうだ。『呪怨』シリーズなどをヒットさせた清水崇監督の新作ホラー映画『牛首村』で初主演、女優デビューすることが明らかになったのだ。
公開日は未定だが、6月11日に公開された明石家さんま企画・プロデュースのアニメ映画『漁港の肉子ちゃん』で声優デビューした姉のCocomiとともに、“木村姉妹”の勢いは止まりそうにない。
「2018年に15歳にしてファッション誌『ELLE』で鮮烈デビューを果たしたKoki,は、ハイブランドのアンバサダーなどを務め、企業CMにも起用されたりとトントン拍子に芸能界でステップアップしています。いまはまだ“キムタクの娘”というバックボーンがあってこそですが、クリエイターにとっては興味を引く素材に映るのでしょう。
すでに獲得している“映画賞”に恥じない、女優・Koki,が見られるのではないでしょうか」(広告代理店営業スタッフ)
そう、彼女には映画にまつわる受賞歴がある。『ELLE』が独自の視点で選出する『エル シネマアワード2018』において、「エル・ガール ライジングスター賞」を獲得したのだ。映画未出演にしての受賞という離れ業にネット上では懐疑的な声も出たのだが、今回の『牛首村』は“リベンジ”の場にもなりそうだ。
実はホラー作品は“アイドル・モデルの登竜門”という見向きもある。映画ライターがキャスト事情を明かす。
「ホラー作品の根幹となるのはストーリーやビジュアル、サウンドなどの演出面で、恐怖心を煽ることで演技力の拙い演者だとしても見れてしまうもの。周囲にベテラン俳優が配置されたりと、与えられるセリフ回しもそれほど難しいものではないため、アイドルやモデルさんの女優デビューによく与えられる題材と言えます。
近年ではAKBグループのアイドルにその傾向が多く、乃木坂46の人気メンバーたちも当初は『世にも奇妙な物語』(フジテレビ系)によく出演していましたね」
静香がホラー映画を選んだ狙い
そして、Koki,の“プロデューサー”である静香が、ホラーの巨匠とされる清水監督に目をつけたのもしたたかな戦略がありそうだ。2002年にハリウッドでリメイクされた『ザ・リング』以降、日本のホラー映画は“ジャパニーズ・ホラー”として高く評価される実情がある。
清水監督の『呪怨』もまた、2004年に『The Grudge』(英題)としてリメイクし、自らメガホンを取って全米の興行成績でトップに躍り出ると、ハリウッドでも知られる存在となった。映画配給会社幹部は「それこそ静香さんの狙いかも」と代弁する。
「『牛首村』は海外進出も見据えて製作されるはずです。それもリメイク版ではなく、Koki,さん主演のオリジナルがヒットすれば、自ずとハリウッド進出への道が開けるというもの。それこそ、ホラー映画で女優デビューの狙いは、本場『アカデミー賞』のレッドカーペットに娘を送り込むことにあるのではないでしょうか」
ただ、それでもKoki,は「演技に苦労する」と指摘する向きもある。前出の映画ライターは彼女の“生い立ち”に不安を覚える。
「いくら“登竜門”といえども、ジャパニーズ・ホラーには、特に清水監督の作品には独特の間があって、仕草や表情など監督が納得するような細やかな演技ができるかどうか。そして余計なお世話ながら、Koki,さんの英語力はネイティブ並みと聞きます。横文字のセリフを読む際に、ネイティブ発音が出ないか、です(笑)。発音は染み付いて意外と正せないものですからね。
まさか“オーマイガッ!”とは言わないでしょうが、日本のホラー映画で主人公がやたらとネイティブ感を出していたら興醒めしますし、作品自体を台無しにしかねない。ならば、設定そのものを帰国子女にしたり、あるいは海外進出を見据えて全編英語にするなんて、“Koki,ありき”の演出を考えているのかも」
“何をやってもキムタク”ならぬ、“何をやってもKoki,”になる⁉︎